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【日本GGユニテックス杯/前日】60歳以上の“日本一”へ初出場の2人 田村尚之は「まさか出られるとは」、ホストの杉原敏一は「上位に行きたい」

2024年09月26日
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サラリーマンゴルファーとして日本アマ2位などの成績を持ち、49歳でプロ転向した異色の経歴を持つ田村尚之。「5年やれればと」始まったツアー生活はもう10年を超え、60歳以上の日本一を決める「日本プロゴルフグランドシニア選手権~ユニテックスHDカップ2024~」に初めて出場する。

「久保さんと清水さんがいるから、やめるわけにいかなくなった(笑)」とツアー生活を続けている理由を語る。2学年上の久保勝美と清水洋一とは、いつもシニアツアーで練習ラウンドをともにしている仲。この日も高橋正博を加えた4人でワイワイと練習ラウンドを行った。

広島に住む田村には2人の子どもがいる。娘は中国放送(RCC)の人気アナウンサー、田村友里(ゆり)さんで、息子の有康(ゆうこう)さんも昨年、地元広島で就職した。

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「子どもが手を離れたから気分は楽です。ゴルフ界に恩返しするという意味でプロになったところもあるし、試合だけじゃない部分も今からいろいろ携われたらいいなかな」と、ツアーに出られなくなったときは、「生計のためではない」レッスン活動も視野に入れている。また、プロになる前から勤めている河商株式会社にはまだ籍があり、統括部長として出社することもあるという。

一般の会社員から見たら60歳はキャリアの終盤で将来設計が気になる年頃。しかし、今大会では一番若いルーキーとして扱われる。田村に意気込みを聞くと「打倒、久保・清水です(笑)。みんなで楽しく上位争いができればいい」と、まったく肩に力は入っていない。練習ラウンドでは1番のティショットでしっかりフェアウェイを捉え、「若いねー」と茶化されていた。

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一方、ユニテックスに所属する杉原敏一は今年4月に60歳の誕生日を迎え、ホストプロとして大会に初めて出場する。シニアツアーではシードを持たないため、「普段活躍できていないので、上位に行きたいです」と活躍を期する。しかも、会場の宝塚クラシックゴルフ倶楽部はユニテックスの関連企業で、「ラウンドレッスンで使わせていただいていたり、いつも回らせてもらっているコース」と地の利がある。

しかし、今週のセッティングは杉原のイメージと違うようだ。「いつもよりラフが深いのでフェアウェイキープは絶対条件。グリーンも硬くて速いので、ラフに入れたらダブルボギーになりそうな感じです。ロングパットもミドルパットも最後のおつりが多いといいますか、分からなければ12メートル行ってしまう。タッチが難しいですね」と警戒している。

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この宝塚クラシックゴルフ倶楽部で大会が行われるのは2021年以来3年ぶり4度目。過去3回の優勝スコアは2日間で19年大会はトータル5アンダー、20年大会はトータル9アンダー、悪天候で1日競技となった21年大会は5アンダーだった。天候次第ではあるが、今年はさらにロースコアの展開も杉原は予想する。「我慢は苦手な方ですけど我慢します。いい一週間になりますように」。60歳のルーキーたちの活躍やいかに。

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