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シニアツアー お知らせ

〔日本シニアオープン/3R〕首位1打差の4位に片山晋呉、増田伸洋、T・スリロットと強豪シニアが後に続く

2024年09月14日
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第3ラウンドの終盤は首位7アンダーに3名が並び、1打差4位に片山晋呉(51)、増田伸洋(51)、タマヌーン・スリロット(55)が後に続くことになった。

 片山晋呉と増田伸洋は同組の直接対決。これでもかとベテランの技を繰り広げ、ギャラリーを大いに沸かした。2番パー4では、ティーショットをラフに入れた片山が最初のボギー。フェアウェイキープした増田はピンそば1.5メートルにつけてバーディー。ここで2打差としたが、続く3番パー3では片山が4メートルのバーディーを仕留めてバウンスバック。

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5番パー4、増田はティーショットを林にいれてボギー。しかし6番で6メートルを沈めてこちらもバウンスバックに成功とどちらも譲らない。距離のある7番パー3では、ショットが定まらずに両者ボギー。8番では増田がセカンドフェアウェイからワンピンの距離にぴたりと着けてバーディー。深いラフに捕まりながら、凌ぎを削るゲームが展開していった。

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バックナインに入り、片山は10番パー5をボギーにしたが、12、13番と連続バーディーでスコアを戻し、16番では3メートルほどのバーディーパットをジャストタッチで沈めて1歩リード。17番パー3では増田のティーショットがガードバンカーに捕まったが、2メートルのパーパットを沈めて窮地を脱した。イーグルの可能性もある最終18番では、増田が2オン2パットでバーディーとし、このラウンドは百戦錬磨のキング片山69、コースを知り尽くした増田69と両者引き分け。決め所では必ず決めてくる白熱した第3ラウンドが終了した。

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片山は「日本タイトルを狙って、この調子で最終日やるだけです。72ホール目は最高の笑顔で終われるように精一杯やってきます」と優勝宣言。18歳の時に川間コースでゴルフを覚えたという増田は「明日もやるしかないです。シニア入りしてからシニアオープンのために練習をしてきました。死ぬ気で頑張ります」と強い思い入れを言葉に込めた。

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片山、増田と同じ6アンダーでフィニッシュしたのがタイ出身のタマヌーン・スリロット。スリロットは最終的にはスコアをイーブンに戻したが、ティーショットを左右に曲げても、セカンドショットからのスコアメイクには定評がある。

 この日のピンチホールは難易度の高い13番。ティーショットを林に入れてしまうとラフからラフへの綱渡りでようやく5オン。5メートルのパッティングをさらりと沈めてもダブルボギー。後半はショットに精度を欠き、スコアメイクのチャンスを作れなかったが、終わってみれば、首位に1打差の4位グループに食らいつくことができた。

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スリロットは勢いに乗るとビックスコアを出すことでも知られる。直近のシニアツアー「コマツオープン」最終ラウンドでは9つのバーディーを量産し65をマーク。日本シニアツアーの合間で母国の試合に出場した先月のタイシニアチャンピオンズツアー第5戦では、初日に61をマークしプラヤド・マークセンを抑え大会の優勝を飾るなど強さが光っている。

 「最終日は、オンリーティーショット。フェアウェイキープすれば優勝のチャンスがあります」とスリロットは頂上を見据える。2023年はシニアツアー初出場で日本プロシニアチャンピオンに輝いた実績をひきさげて、日本タイトル2つ目奪取を狙いにいく。