「第34回日本シニアオープンゴルフ選手権大会」の第2ラウンドが9月13日(金)、千葉カントリークラブ川間コース(6,811ヤード/ パー72)で開催された。初日首位スタートのシニアルーキー崔虎星(50)が3バーディー・1ボギーと2つスコアを伸ばし133ストローク、通算9アンダーとして連日首位に立った。3打差の6アンダー2位にインド出身のジーブ・ミルカ・シン(52)とタイ出身のタマヌーン・スリロット(55)。さらに1打差4位横尾要(52)が続く。前年覇者の藤田寛之(55)は1オーバー32位で好機を伺う。146ストローク通算4オーバー、59位タイまでの73名の選手が決勝ラウンドに進出する。
第2ラウンドは3バーディー・1ボギーでスコアを2つ伸ばし、連日首位をキープしているシニアルーキーの崔虎星(50)。初日は8つバーディーを量産したが、2日目は3つと流れのヤマに乗れなかった。「今日は、昨日と違う自分がプレーしてますね(笑)。ティーショット、ストレスいっぱいです。フェアウェイキープ、ミスがでるようになりました」と振り返った。虎さんがティーショットでドライバーを使えばセカンドまで300ヤードを楽に運べるが、この日はラフに転がり入るシーンが多く続いた。グリーン上は4メートルほどのパーパットを沈め、なんとかしのぎ続けた。それでも第2ラウンドでは「2アンダー」を目標にしていた虎さんにとって、ノルマを無事に達成したのだった。
決勝ラウンドに向けて対策を聞くと「ティーショットはフェアウェイキープ。ラフにいれたらパーセーブは本当に厳しいコースセッティングです。だから残りの2日間もティーショット・フェアウェイということをまず第一に考えて、2アンダー&2アンダーでスコアメイクできれば優勝です」と、自信をのぞかせる。
2013年のインドネシアPGAチャンピオンシップでレギュラー初優勝を挙げ、2018年カシオワールドオープン、2019年にはHEIWA・PGM CHMAPIONSHIPと3勝をマーク。虎さんにとって日本の生活は素晴らしいゴルフコースが多く、楽しいし安全。そしてご飯も美味しい。だから「日本大好き。愛してます」といつでも口にする。
虎さんは日本のシニアツアー入りを目指して、昨年8月にPGA資格認定プロテストを受験し最終プロテストに合格。今年1月1日にPGAにトーナメントプレーヤーとして入会し4月の開幕戦・ノジマチャンピオンカップから日本シニアツアーへ本格参戦している。
これまでシニア6戦を終え、虎さんはすべての試合でトップ10を外していない。賞金ランキングは6位につけており、いつ優勝しても不思議ではない。週末の決勝ラウンドも日本のファンからエールを受けて、目指すはシニア初優勝だ。