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〔日本シニアオープン/1R〕初日上位でフィニッシュした渡邊達は5度目の本戦出場、職業はティーチングプロA級のアーリーバード支配人

2024年09月12日
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今年の日本一シニアゴルファー決定戦に出場している126選手中24名の約1割が、第1ラウンドをアンダーパーでホールアウト。その中にはPGAティーチングプロA級資格を持つ渡邊達(わたなべ・たつる)の名前があった。今年11月には59歳と還暦の手前とは感じさせない明るい色のウェアを着用。ギャラリーの注目を集めるかの如くエネルギーを充填させた姿は、自信と輝きに満ち溢れていた。

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PGAティーチングプロA級というだけでは略歴を伝えきれないので、少し整理して渡邊を紹介させていただきたい。現在は埼玉県坂戸市にあるアーリーバードゴルフクラブという大型練習場の支配人を務めている。支配人業を務めながら、通年PGA競技に積極的に参加。実は昨年、ティーチングプロシニア選手権で優勝を飾っている。2010年にはティーチングプロ選手権(レギュラー)でもタイトルを獲得しているので、レギュラー・シニアで2冠という偉業を達成した練達のティーチングプロなのである。

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シニアオープンは予選会から挑戦。今回で5度目の本戦出場を叶えることができた。しかし百戦錬磨の選手が集うシニアオープン。渡邊が予選通過できた会場は北海道開催のニドム(2018年)のみ。「スコアを考えるとプレッシャーがかかってしまう傾向があるようです。同郷埼玉の久保勝美プロや清水洋一プロにはありがたいことに『渡邊さん向けのコースだね』だなんてちょっとからかわれたりするんですけど(笑)。そういうことも気にしないように、徹底して自分のゴルフマネジメントをしなければだめですね」と予選通過に向けての対策を講じようとしている。

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まずは「飛ばなくてもいい自分のゴルフに自信を持つこと」だという。これまで4回出場したが、周りは有名選手ばかりで足が地に着かず、自分のゴルフができなくなってしまっていた。今回はスイングに迷いもない仕上がりで挑んでいることもあり、楽にマネジメントが考えられるようになっているようだ。「今年は特に難しいコースセッティングだと警戒しています。ひとつ間違えればボギー、ダブルボギー以上のペナルティーを受けることになる。だからこそパープレーが目標。フェアウェイもグリーンもセンター狙い。手堅い作戦を念頭においています」と口元を引き締める。

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練習場の仕事は経営からレッスンまでと八面六臂にわたり、渡邊は責任者として日々ゴルフ活動に勤しむ毎日だ。合間を縫って自分のゴルフのレベルを上げるための練習を重ね、こうして5回目の本戦出場を叶えることができた。「今度こそ自分のゴルフをやり抜きます。徹底したマネジメントを実践して、まずは2度目の予選通過を叶えたい」。

打ち立てた目標を達成させるべく、側には娘の碧さんが帯同キャディーとしてサポートする。「お父さんの頑張りはかっこいい」と尊敬のまなざしを向けていた。父にとっても娘と一緒に過ごせる最良の機会。「助かっています。この試合で一緒に喜びを分かち合いたいですね」と期待を込めて、5度目の挑戦になる予選通過に向けて全力を尽くすだけだ。

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