NEWS
シニアツアー お知らせ

〔日本シニアオープン/1R〕ロングヒッター兼本貴司が日本タイトル奪取に向けて初日3位と好スタート

2024年09月12日
Image

今季シニア開幕戦で優勝し、コマツオープン終了時点で賞金ランキング2位につけている兼本貴司が4バーディー・1ボギーの3アンダー68で回り、午前組トップでホールアウト。午後組のスタートと合わせると初日3位タイとし好発進した。

 

「やばい暑さですよ、これが4日間あると思うと・・・」と額の汗をぬぐった。バックナインでは蒸し暑さが勢いを増し、熱が体力を奪い、歩みを遅くする。「思考能力も低下しちゃって、予想以上にやられた感じ。暑さとコースと両方戦わないとならんね」。シニアツアーではまだ若手の53歳もつい根を上げてしまう。

Image

スコアを伸ばせたのは、長いパッティングがはまった。はじめのパー3(⑭番)で10メートルのスライスラインを入れると、次のパー3(17番)でも長いパッティングがカップイン。18番パー5(520ヤード)は2オンを失敗したが、ラフからのアプローチを5ヤードにまで寄せて前半で3つのバーディーを仕留めた。後半は1バーディー・1ボギーとしたが3アンダーは上々だ。

 先月のマルハン太平洋シニア(4位タイ)、先週のコマツオープン(6位タイ)と上々の成績。「ボールを変えたり、アドレスの向きを気に掛けたり修正しながらやっています。それと2番アイアンでは転がりすぎたり、行き過ぎたりするので難しいクラブでリスクを取るよりも、同じ距離のでる3番ユーティリティーを先週から使うようにしていたら、それが功を奏した感じですね」と手ごたえも掴み始めている。

Image

ロングヒッターとしてシニアでは一目置かれている兼本だが、今週は真骨頂のドライバー登場回数も少な目だ。「シニアになってからドライバーのスピン量が落ちている分、飛距離は伸びているんですよね。だから選択したいときもあるけど、リスクを考えたら3番ユーティリティーを使って同じ距離を出せばいいかなと。今日は4番と10番ホールの2回だけ使いました。飛距離を出せることは僕にとってシニアツアーでアドバンテージ。そういう面では、密かに(タイトル)狙ってますよ」と目を光らせる。シニアオープンタイトルを手にできれば、兼本は一気に賞金王のタイトルへ近づくことができる。もう一度全米シニアメジャーのフィールドに立ちたいという強い願望がある。  

兼本は日々のストレッチに、スイングチェック。それに加えて飲めるようになったウィスキーがあればいい。「昔は酒がまずかったですけど、シニアになってたしなめるようになりました。仲間とご飯いったりして、楽しい時間もある。その分試合もしっかり頑張ろうと思えるんです」。兼本はそう言い、目を細めた。53歳は日本タイトル奪取に向け、そっと思いを巡らせている。

 

Image