今季、シニアツアー5試合を終えて、優勝1回、2位2回、3位1回と抜群の強さをみせている片山晋呉が、「コマツオープン」でも優勝争いに加わってきた。
前週出場したレギュラーツアー「フジサンケイクラシック」よりも重いグリーンに、初日はショートすることが多く、2アンダー・16位タイとやや出遅れたが、今日の2日目はしっかり修正。8バーディ・ボギーなしのゴルフで、この日のベストスコアタイとなる「64」をマークし、トータル10アンダーで首位タイに浮上してきた。
初日は通常の長さのパターを使っていたが、ホールアウトしてすぐに何本かのパターを用意。この日使ったのは、シャフトがヘッド後方から伸びたオデッセイの『バック・ストライク』の中尺パターで、「ちょっと飛ぶので楽でした。今日のパッティングはほぼほぼ良かったです」と、小松カントリークラブのグリーンにしっかりアジャストできたようだ。
トータル9アンダーで迎えた最終18番パー5のセカンドは、奥に切られたピンまで250ヤードちょっと。「昨日も同じところで7番ウッドを打って、227ヤードくらいキャリーしていた。今日は230ヤードくらいキャリーすればピッタリかなと思ったら、6、7ヤード前に行っていた。あんなに飛ばせるんだねーと思って自分でもビックリです」。
ピンを5ヤードほどオーバーした奥からのイーグルパットは入れる気満々で打ったが、惜しくも右を抜けガックリ。それでもきっちりバーディで締めて、最終日最終組を決めた。明日は同スコアで並ぶプラヤド・マークセン(タイ)と平塚哲二、1打差で追う兼本貴司とラウンドをともにする。18番では2日間ともバーディを奪っていることが、最終日は有利に働くかもしれない。
「この感じでやるだけ。もう優勝しかないです」。今季2勝目にしっかり照準を合わせ、休むことなく練習場でスイング調整に努めた片山。今日できることはすべてやって残り18ホールに備える。