シニアデビューイヤーの2016年大会で優勝を飾っているプラヤド・マークセンが、第2ラウンドを66で回り、通算10アンダーとして首位タイグループにつけている。
これまでシニアツアー賞金王タイトルを4度獲得している「キング・オブ・シニアのマークセン」が存在感を示した。第1ラウンドは6バーディー・2ボギーの68をマークして3位。「ティーショットが決まらず、長いラフに入ってしまいます」と言いながらも、トラブルになるようなライを避け、アイアンショットはピンに絡ませながら、バーディーを量産。第2ラウンドでは1イーグルを含む4バーディー・ノーボギーで順位を2つあげて着実に優勝争いへと絡んできた。
課題はティーショットの精度。この日も「5回しかフェアウェイキープできませんでした」と気持ち悪さもあるが、1番パー5ではセカンド4アイアンでピン2メートルにつけてイーグルと好スタート。カバー力は群を抜いている。
シニアツアーは9年目を迎える58歳は、今シーズン前半戦でトップテン入りはスターツシニアの9位のみ。「歳をとってボールが見えにくくなってきました」とコメントを残すこともしばしば。そんなマークセンだが、これまで賞金ランキングトップ5以内を維持している強さは、キングオブシニアのプライドにかけても守りたいところ。最近は体力の低下を補うべく、日常でもウォーキングもトレーニングに取り入れ、現状打破に向け始動し始めたようだ。
「ドライバーショットが心配ですが、トップ3に入れればオーケー」と不安要素に謙遜する言葉もこぼれるが、第2ラウンドではノーボギーゲームを達成していることもあり、状況を冷静に見定めている。
最終ラウンドの組み合わせは片山晋呉、平塚哲二、兼本貴司と見どころある飛ばし屋メンバーが集結。「若い選手には勢いがあります。私はもう、58歳だからね(笑)」と言うものの、シニアでの勝ち方を知り尽くしているマークセンが、シニア若手を行く手を阻む可能性は充分にある。