第3ラウンドでは前半30、後半37の67をマーク。35位から10位へ順位を上げたのが奥田智也(22歳・フリー)だ。
プロテスト受験は2回目。最終プロテストは初の挑戦になる。「緊張しすぎて、とにかくパターが打てなかった。ショットがいいだけにパッティングの2メートルが怖かった」と味わったことのない気持ちが襲ってきたと打ち明けた。
第2ラウンドを終えて2オーバー35位。「残り2日あることを考えると、スコアに余裕もないし、とにかくこのパッティングでは乗り切れない」と高校時代からの同級生で現在パターコーチとして活躍中の須藤大和氏にSOSを出した。片山津のパッティンググリーンではSNSを利用してオンラインレッスンをお願いした。気づくと2時間半も経っていたが、アドバイスは的確で不安に感じていた要素を取り除くことができた。「長い時間付き合ってくれて、同級生には本当に助けてもらった」といい、奥田は好スコアで感謝を示すことができた。
これまで3ラウンドを終えたところだが「ずっと緊張しています。油断できないですし、気が全く抜けない」とプロテストの警戒は溶けそうにないが、残すところ1ラウンドしかない。
「実は昨年、プロテスト挑戦番組の『プロスペクトジャパン』に出させてもらっていたんです。結果は2次落ちでしたが、勉強になったことがたくさんあります。たくさんのカメラに囲まれてゴルフするとか、その状況でのメンタルは鍛えられました」と笑った。
「絶望の2次落ちでしたが、今回はその上を行く結果が作れそうです」と合格への思いを馳せる。「昨日パターコーチに教えてもらったことがこれだけ役に立つとは本当にありがたいです。須藤さん(パターコーチ)にも、去年お世話になったプロスペクトジャパンのみなさんにも嬉しい報告をしたい」と、奥田のモチベーションは最終ラウンド向けて上昇中だ。