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【最終プロテスト/3R】霞ヶ関の門を叩いて研修生1年目。18位につけた栗原悠宇がトップ10入りをかけて巻き返しを狙う

2024年08月29日
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全日本アマチュアゴルファーズ選手権(2023)で2位の成績を収め、最終プロテストに2次予選会から出場しているのが霞ヶ関ゴルフクラブ所属の22歳、栗原悠宇だ。栗原は今年3月に日本大学を卒業後、プロゴルファーを目指す決意をし、自宅から近い名門・霞ヶ関の門を叩き入社。研修生一年生として働いている。

栗原を含めて現在研修生は4名が在籍。ゴルフ場は練習するための環境をしっかりと用意してくれているので、仕事にも精がでるという。「入社前は練習ができるか不安でしたが、所属している先輩プロや研修生仲間とゴルフ漬けの生活で、充実した毎日を過ごしています」と社会人一年生は、新しい環境にもなじんでいるようだ。

霞ヶ関で技術を磨いてきている栗原の第3ラウンドは1アンダー15位からスタート。スコアを落とせない、落としたくない緊張が求められるラウンドになった。

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スタートは10番から始まり、このホールでバーディーを仕留めて好発進。12番でもスコアを伸ばして貯金を作った矢先、14、15番で連続ボギーとスコアを戻してしまう。続く16番パー5では、なんとバンカーにボールがすっぽりと埋まるハプニング。スムーズに脱出も叶わず、まさかのトリプルボギー。肩を落とすが「やってしまったことはしかたない」と気持ちを切り替えて後半に向きあった。リスクあるマネジメントは避け、とにかくこれ以上のミステイクは許されない。4、6番でバーディー奪取に成功し、このラウンドを1オーバー72で終え、通算イーブンパー18位で最終ラウンドへ駒を進めた。

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「雨でティーショットが滑って曲がりましたが、アプローチとパッティングが良かったのでスコアをまとめられました。雨露の付いたラフに入ると本当に辛いです。この状態では、フェアウェイセンター、グリーンセンターを狙っていくしかできない。セーフティーなマネジメントに集中しました」と振り返る。

 本音でいえば「トップ通過争い」をしたかった。初日のプレーでバーディーが獲れない状況に苦慮し「トップ10を目指す」目標に切り替えた。なぜならトップ10入りすれば、クオリファイングトーナメントのファースト免除資格が与えられるからだ。「トップ通過が難しくなった以上、最終日ではベストパフォーマンスを出して上位に入りたい。片山津ではティーショットの精度が求められるので、気持ち良く最終プロテストを終われるよう、これから練習場で修正してきます」とやるべきことが明白だ。

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栗原の同級生には、先月日本プロで優勝した杉浦悠太はじめレギュラーツアーで活躍を見せている仲間が大勢いる。「霞ヶ関のみなさんも応援してくださっている。あれだけたくさん練習させてもらって感謝しかないです。だからこそ良い報告をしたいです」。栗原がトップ10するためには最低3つを伸ばすことが目標になる。「前半で2つ、後半で2つ伸ばしたい」と心に決めた。この目標をクリアすれば、今年最高に嬉しい報告ができる。

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