一昨年、中部学院大学在学中にプロテスト2次落ちを片山津で経験した木本大志が、2年後の同会場で最終プロテストに挑んでいる。片山津は中部地区に属しており、これまで何度か片山津で研鑽を積んでいるが「今日の風だけは読みが難しい。吹いていないと思っていても意外と風が抜けていた」と手ごわい風に苦戦した。
1番ホールからスタートし5番ホールまではアプローチで何とかしのいでいた。6番パー4ホールで、外からのアプローチを1.5メートルの距離に寄せたがカップインできずボギー。続く7番パー3でバーディーを獲りバウンスバックに成功。9番パー5ではティーショットを左ラフにいれてしまったが、寄せワンでバーディー。続く10番で2メートルの連続バーディー。ところが13、14を連続ボギーとしてしまうが15番チップイン、16番では2メートルが決まり、連続でスコアメイクに成功。この日2アンダーは首位と2打差の3位タイにつけることができた。
中部学院大学を卒業後は、岐阜県にある日本ラインゴルフ倶楽部でキャディをしながら腕を磨いてきたという。「同期の仲間がプロテストに合格していて活躍を目の当たりにすれば、追いつきたいという思いがあります。だけど僕は2年前、この片山津の2次テストで1打足りずに2次予選落ちをしてしまった。とにかくこの『片山津で』リベンジを晴らすことが最大の目的なんです」とテストに挑戦する理由は明快だ。
あの時に1打で泣いた悔しさは、今日まで決して忘れることはなかった。木本はなんとしてでも、合格を勝ち取りたい。「当時より、自分のゴルフが成長しているはず。最終プロテストは初めてですが、自分のゴルフを信じてやってみようと思います」とポジティブに捉え、仲間と一緒にプロトーナメントを全力で楽しめられるよう、今回こそ全力で良いパフォーマンスを発揮したい。