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シニアツアー お知らせ

〔マルハン太平洋シニア/FR〕矢澤直樹が自己ベストフィニッシュの単独3位「一番ゴルフが楽しい試合でした」

2024年08月26日
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「これまで出場したトーナメントの中で、今日のゴルフが一番楽しいですよ」と最終ラウンドで降雨による中断中に、ぽろっと口にした矢澤直樹(53)。それもそのはず。第1ラウンドでは前半だけで5つのバーディーを量産し、勢いに乗るかと思ったが、後半はパー行進。それでもノーボギーゲームを達成し、5アンダー7位という順位に自信を深めていた。

 

最終ラウンドは最終組からひとつ前の組でプレーすることになったが「そうですね、やっぱり最終組に入りたいです。緊張感とかせめぎあう雰囲気の中でプレーしたいですよね」とツアー4年目の矢澤は、ツアーで経験値を重ねるごとに目標が力強い内容に変化してきた。

 

悩んでいたパッティングを解消するため会場入り前に、パターのロフトを立ててクラブ調整してきたという。練習ラウンドではボールの転がりがスムーズになり、ボールがカップに届くようになった。「きれいな高速グリーンで、自分のタッチと合いました。転がりがすごく良いので、グリーンの芽も気にならないんです。ここ3年で一番の手ごたえでした」と初日から好調な理由があったのだ。

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最終ラウンドでは前半バーディーが2つ。降雨による中断後も変わらず、好調なパッティングを楽しみながらスコアを伸ばし、リーダーズボードの上位に「矢澤」の名前が上げてきた。最終18番ホールでも最高のショットを放ち、絶好のバーディーチャンスに着けた。「これまでと同じきれいな転がりをイメージして、同じ感覚でパッティングしました」とバーディーフィニッシュでさらに順位を上げたいところだったが、最後だけ打ち切れずに30センチもショート。「恥ずかしかったです(笑)。最後きちんと締められなかった」と肩を落とすが、単独3位はシニア入りしてからのベストフィニッシュ。矢澤の実家が長野にあり、両親が応援に駆けつけてくれたことも力になったようだ。

 

2日間ノーボギーで終えられて嬉しいです。ツアーを続ける中で、だんだんと良くなってきています。この軽井沢での大会は、大きな収穫がありましたし、次回につなげます」と、優勝とは言わないまでも、矢澤にとっては充実した2日間。いつもそばでサポートしている帯同キャディーのマサオさんが「これまでは苦しそうな場面が多かった。だけどね、今回はボールがカップに吸い込まれるパッティングばかりで、本当に楽しそうでした。ゴルフは平常心、平常心。これからもっと良くなってきますよ」と微笑んだ。矢澤は賞金ランキングも15位に上げて、9月からのシニア連戦に堂々と挑んでみせる。

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