NEWS
シニアツアー お知らせ

〔マルハン太平洋シニア/FR〕新ニッカボッカ兄弟デビュー、久保勝美が長男の威厳を示し第1回グランド優勝を飾る

2024年08月26日
Image

本大会では初開催となる60歳以上の「グランドシニアの部」で久保勝美(61)が通算5アンダーで優勝。グランド優勝賞金120万円を獲得した。また高橋勝成(74)が最終ラウンドで72をマークしエージシュートを達成した。

シニアツアーでは同級生である崎山武志、清水洋一と3人そろって契約先のウェアを揃いの色でコーディネートして出場し、見かけもなんとなく似ていることも相まって「タイトリスト三兄弟」として、個性あふれる姿でシニアファンを楽しませてくれている。

 大会最終日はその三兄弟が大活躍した。三人が60台をマークして久保、清水、崎山の順でトップ3フィニッシュ。優勝した久保は「清水が勝手に自滅してくれたから勝てました」と笑うが、清水はラスト2ホールで攻めの姿勢を獲り、優勝をするりと逃してしまったのだ。

Image

 久保は「今日は26パットだったんです。アプローチが苦手なんで、グリーン周りのパター含め外からのパターが寄って入ってくれたのがよかった」と振り返った。同組だった室田淳からは「ほんとパッティング上手いよね」と言わしめるほど、久保のパッティングに感心したという。「室田さんから褒められてね。どんどんその気になりました(笑)。それがプラスになったのかな」と先輩からの褒め殺しにも動ぜず、パッティングが気持ちよくきまってくれたようだ。

室田や倉本昌弘といったレジェンドの先輩がシニアツアーの継続を願い、プロとアマチュアが一緒になって楽しい時間を過ごせる環境が広がっている。「先輩方が活躍してくださったおかげで、ギャラリーやスポンサーも増え、こうして仕事させていただいています。現在は谷口や宮本、片山というレギュラーの一流選手が入ってきてくれているからシニアも盛り上がっているし、メディアにも取り上げてもらって、関心を持つ人が増えているのを感じます」とシニア人気を喜んでいる。「先輩たちが築いてきたシニアツアーを我々の世代が上手く引き継いで、これからもっと盛り上げていけたらと思います」と口を結んだ。

また初の開催となった太平洋クラブ軽井沢リゾートも、お気に入りのコースになったようだ。久保は大会前の2日間、自宅のある埼玉から車で通っていた。「所属コース(高根CC)あたりは朝の気温が35度もあるのに、車で90分かけてくるだけで軽井沢は25度だものね。埼玉あたりでは暑くてばてちゃますから。軽井沢がこんなに涼しいんだってことがわかったので、お客さんと一緒に来ますよ」と新しい発見も得られた。

ちなみに試合中は、初のニッカボッカスタイルで初登場し「3兄弟」はファッションも楽しんでいた。「プレーしやすい服装なんですよね。昔のゴルファーがこんな機能的なウェアでゴルフを楽しんでいたことを実感してね、すごく新鮮です。これからは『ニッカボッカ・ブラザーズ』で出現する機会があるかもしれませんよ」と久保はニヤリ。シニアツアーはかっこよく、時にはチャーミングに着飾ってゴルフの魅力を伝えることも使命のひとつ。「ファンのみなさんに楽しんでもらえたら、僕たちもまだまだかっこいい姿を求めてプレーします」と、新ニッカボッカ兄弟の長男・久保はグランドシニアチャンピオンとしての誓いを新たにした。

◇グランドシニア成績はこちら>>>

Image