「PGAジュニアゴルフ選手権 太平洋クラブカップ」の2回戦が1回戦に続いて行われた。全国8地区から選抜された代表が集結し、地区のプライドをかけて戦うチーム戦。代表チームは中学1年から高校3年まで幅のある年齢層で構成されており、PGA及び高校・中学ゴルフ連盟地区からの選ばれた男女各8人ずつ計16人が1つの地区(チーム)となって団体戦で競われる。スクランブル方式のホールマッチでポイントを争奪する戦いで、1回戦、2回戦共に9ホールで同日行われ、1回戦終了後の12時20分から2回戦がスタートした。コースには夏の日差しが照り付ける中で気温、湿度もさらに上昇。ベスト4決定戦は東北、中国、四国、関西で争われた。チーム戦では女子4ペアが先行してチームの流れを決めるが、中国地区の女子は6ポイント、関西地区の女子は15ポイントリードのアドバンテージを得ていた。
しかしポイント数だけでは予測できないのが団体戦の醍醐味。中国地区は男子3ペアがそれぞれ5アンダーをマークしてホールアウト。そのうちの1ペア(坂本/藤田)は6アンダーの東北チーム(佐々木/西山)に負けてしまったが、最後の1ペア(久常/三瀬)が3アンダーで凌ぎ、かろうじて1ダウンに収まった(3ポイント差)。男子はレベルの高いゲーム内容が求められたが、アンダースコアを叩き出すだけでは勝負の行方はわからない。
四国地区と関西地区の女子ペア対決では、35ポイントvs50ポイントと差がついた。一方、男子ペアだけでみると40ポイントvs46ポイントで、四国は関西との差を埋めることができずに2回戦を終えたのだった。各地区の対戦は、スコアで見るとペアの力は発揮できたようだが、組の順番や対戦相手によって結果が大きく左右された。2回戦は「中国地区」と「関西地区」が優勝決定戦に進出することになった。
2回戦成績
-ベスト4- 東北 85ポイント vs 中国 97ポイント
-ベスト4- 四国 95ポイント vs 関西 96ポイント
-ベスト8- 北海道 90ポイント vs 九州 96ポイント
-ベスト8- 中部 105ポイント vs 関東 75ポイント
勝利地区/チーム総評
-優勝決定戦進出- 中国地区(97ポイント)
◇中桐祐幸コーチ
勝っても負けても、チームの仲間を攻めることだけはしないようにとアドバイスしています。団体戦はみんなで頑張ることが目的。気分を上げていかないと、ワンショットに影響するからです。プレーを進める中で、どう気持ちを切り替えられるかがゴルフの勝負。今回のチームは明るくて素直な選手が多いので、助け合っている様子がうかがえます。
PGA会員としてできることは、チームに良い雰囲気を作ることと選手のモチベーションを上げることが仕事だと思っています。それとルール上の問題でペナルティをとられないよう、事前にアドバイスすることも務め。優勝決定戦に進出できましたから、個人のベストプレーはもちろん、チームが勝てるように精一杯戦ってもらえれば嬉しいですね。
勝利地区/チーム総評
-優勝決定戦進出- 関西地区(96ポイント)
◇ 男子キャプテン 大西翔駈
関西地区は4回と最多優勝数を重ねていて、先生や連盟の方々の期待も背負って、1回戦に挑みました。普段のストロークプレーとは違うプレッシャーを感じてスタートしました。キャプテンとしてしっかりと勝ちたいという気持ちが強かったです。2回戦ではだんだんと落ち着いてプレーできるようになりましたし、若いメンバーの頑張りが力になりました。関西チームは5勝目を狙います。