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シニアツアー お知らせ

〔倉本招待イーグルカップ/FR〕4打差を逆転し宮本勝昌が初代チャンピオンに輝く「強い宮本」がシニア通算5勝目

2024年08月15日
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新規シニアツアー「倉本昌弘INVITATIONAL 1EAGLE CUPシニアオープン チャリティートーナメント」の最終ラウンドが8月15日に行なわれ、「63」をマークした宮本勝昌が、初日首位を走っていた片山晋呉との4打差を大逆転、さらに4打差をつけて通算13アンダーで大会優勝を飾り、初代チャンピオンに輝いた。

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新規大会の大会名誉顧問である倉本昌弘は、大会に携わりながら現役プロゴルファーとしても大会の話題作りに奔走し、縁の下で大会を全力でサポートした。大会タイトルの冠に現役選手の名前が付いた大会は、日本初の開催ということもあり「私自身プレーができることも含め非常に珍しい大会が成功いたしました。メモリアルではなく(笑)、私のインビテーション大会として、スポンサーをしていただきました正栄プロジェクトの美山正広代表取締役にご尽力いただき感謝いたします。来年もよりよい試合になることを目指します」と倉本は御礼を伝えていた。

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この記念すべき第1回大会チャンピオンの座を射止めたのが、シニア3シーズン年目の宮本勝昌、51歳。レギュラーツアー12勝、シニア入りしてからは今年6月のスターツシニア優勝を含む4勝を挙げる強さは、選手の間でも大きな存在感を知らしめている。「シニアでは毎試合毎試合、優勝目指しています」と言い切る姿勢は、他を寄せ付けない強さのひとつ。「『宮本つえーな』と話題になるのは、良いことかなと思っています。憎たらしいやつになって、プレッシャーを感じてもらえるようになるのも大事な役割なのかなと。周りの方に『宮本がきた』と思ってもらえるのはシメシメですね」とニヤリ。宮本は「今年もアメリカの QT に行くためにランキング最上位を目指しているので、その 1 1 つの積み重ねを続けて道に繋げたい」と明確な目標を掲げ、日々の努力を重ねているのだ。

 

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最終ラウンドを振り返ると、昨日の風向きが南東から北西の風と真逆になった中で、スタートホールのフォロー、続く難易度が最も高い2番ホールではアゲンストの風でスコアメイクが求められていた。宮本は首位だけを目標にスタートから宮本は連続バーディーを仕留めることに成功。徐々に片山との差を縮めることに集中した。

前半で5つバーディーを重ね首位を走る片山を逆転したとを知り、さらに気持ちを引き締めた。後半に入ってからも「このコースは風がどうしても強く吹くので、風の計算が難しかったですし、グリーンも微妙なアンジュレーションもあるので優しくはないと思っていました。15 番で僕が 2 打差リードしていたのが分かったので、ボギーを打たないゴルフを意識しました。17 番は3 番アイアン、18 番では 3W で間違いないようにクラブ選択して、冷静な判断ができましたね。ミドルパットがいくつも決まってくれたので、そこが良かったです」と流れを振り返った。

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本試合では宮本の兄(宮本勝幸さん)がアマチュアとして初出場していた。大会前日のプロアマでは兄がキャディを務め、兄弟で大会を楽しむ姿があった。「父親が札幌出身ですし、兄も従妹たちも札幌にいます。今回こうやって北海道での試合開催で、兄の出場も含めて感極まるまでいかないですけど、嬉しかったです」と兄弟参戦の喜びもひとしおだった。

さらに大会会長の正栄プロジェクト・美山正広代表取締役は札幌ベイで開催されたレギュラーツアーのサン・クロレラクラシックについて触れ「宮本プロは2001年大会予選2日間で22オーバーという成績で終わったのに、今大会の2日間で13アンダーという記録を打ち出してくれたことは、シニアというフィールドで見事な優勝であり成長を見せてくれました」と感激した様子。宮本はちょうど10年前のレギュラー「ANAオープン」で優勝していることもあり、今回の優勝で北海道との好相性を再認識したのだった。

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第1回大会のチャンピオンとして名前を残した宮本勝昌。「倉本先輩は何事に対しても行動力がすごいなと思いますし、どこに行っても影響力がある方なんだなと感じています。心強い先輩プロの大会で優勝できたことは嬉しい限りです」と目を輝かせていた。今シーズンも「強い宮本」と先輩プロを言わしめることを自身の楽しみにしながら、優勝を狙い続けて戦い抜くと決意を新たにした。