最終ラウンドは首位でスタートした片山晋呉。1番パー5ホールでは2打目をカラーまで運んでバーディーを先攻させたが、前半はなかなかチャンスに着けられず、もどかしいゲーム展開が続いた。2番目に難易度の高い9番パー4ではセカンドをガードバンカーに入れ、パーパットを沈められずボギー。この時点で9番をバーディーとした宮本に逆転を許してしまう。片山は後半に入りようやく12、14番でバーディーを奪ったが、15番をボギー。着実にバーディーを重ねていた宮本とは3打差に広がり、あがり3ホールでの巻き返しは叶わず優勝を逃してしまった。
勝つことだけにフォーカスしていた片山は「上々ですよ。仕方ないでしょう。宮本選手が凄かっただけ。素晴らしいと思います」と勝者を称えたが、悔しさは言葉に出さず心に留めた様子だ。王者のゴルフをやりきった結果「僕は良かったです」と片山は隠すところなく言い切った。次戦は8月24、25日で、舞台を北軽井沢に移した「マルハン太平洋シニア」が片山のリベンジを待っている。