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日本プロ

【日本プロ/3R】混戦を抜け出し杉浦悠太が18アンダーで単独首位に 2打差2位に蝉川泰果、3位佐藤大平が追走

2024年07月06日
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決勝ラウンドは2番ホールをパー5(554ヤード)に設定しトータルをパー72に変更された。日に日に暑さも厳しくなる中で、首位11アンダーからスタートした杉浦悠太、蝉川泰果、清水大成は同組で激しい戦いが展開された。杉浦悠太が8バーディー・1ボギーの65で回り、通算18アンダーに伸ばして混戦から一歩抜け出し単独首位。蝉川泰果が1イーグル・4バーディー・1ボギーの67で首位の杉浦に2打差2位。清水大成は後半でスコアを落とし4位。第3ラウンドを6位からスタートした佐藤大平が5バーディー・ノーボギーで通算13アンダー3位と好位置について逆転優勝のチャンスを狙う。

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予選・第1ラウンドは首位に4人、第2ラウンドは3人が並び、日本一のプロゴルファー称号をかけた熾烈な争いが進行している。決勝ラウンドで注目が集まったのは最終組「杉浦・蟬川・清水」の首位攻防戦。富士可児のチャンピオンコースを舞台にした熱い戦いを一目見ようと、最終組がスタートするころには3000人ものギャラリーが会場に駆けつけ、戦いの行方を見守った。

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ハイスコアが求められるバーディー合戦。スタート1番で口火を切ったのは杉浦だ。パー5に変更された2番では、蟬川がイーグル、清水はバーディーとし、蟬川が一歩リード。次の3番で蟬川がバーディーを奪取し、トップに着いた。蟬川に追いつこうと、杉浦と清水がバーディーチャンスを狙い続けるが、フロントナインでは蟬川が4つ、杉浦、清水が3つスコアを伸ばして1打差で後半へ向かった。

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気の抜けない三者の戦いは、杉浦が12番から4連続バーディーと見せ場を作り、均衡を破って一気に逆転。蟬川は1617番で連続バーディーとチャンスを作ったが18番で3ラウンド目初ボギーとして失速。清水は16番でティーショットOBとし、このホールをダブルボギー。後半でスコアを落として一歩後退した。終わってみれば杉浦が7つスコアを伸ばして通算18アンダー、単独首位についたのだった。

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ラウンドを終え杉浦は「満足できる一日でした。特にパッティングが上手く打てたことが要因。自分のゴルフが上手くいているからなのか、この厳しい暑さも凌げています」と笑顔を見せる。最終組のプレーを大勢のギャラリーが見守り「ボールがグリーンを捉えたり、バーディーを決めたりするたびに、ギャラリーの方々の歓声がすごく力になりました。明日のラウンドのギャラリーと一緒に楽しませられるようなプレーを目指したい」と魅せることを誓った。

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2打差を着けられた蟬川。日本プロ初のノーボギーという記録も期待されていたが、最終ホールで途絶えてしまった。「メジャーコースでボギーフリーで終えて自信にしたかったので、めっちゃ悔しい。記録を作りたいという想いもありましたし、2打差より1打差で最終日を迎える方が逆転しやすいので、もったいなかった」と肩を落とした。

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それでも首位と2打差は逆転優勝のチャンスは残されている中で「どうやったら追いかける立場で勝てるのかしっかり考えたい。最終日は5、6個伸ばさないとならない」と計算する。蟬川にはメジャー3冠最年少達成という偉業もかかっているが、これまでは最終日トップかトップタイに立って優勝するパターンしかないので、プレッシャーも感じている様子。「とにかく誰よりも勝ちたいという気持ちを持ってやりたい。ガチで獲りにいきたい」と言葉に気持ちを込めた。

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その優勝争いに加わってきたのが、最終組のひとつ前でプレーした佐藤大平。5バーディー・ボギーフリーで通算13アンダー3位に飛び込んだ。スタート時の暑さにだいぶ応えていた様子だったが「焦ることなくいいプレーができました」と振り返った。期間中のドライビングディスタンスは275.6658位と目立つ距離ではない中で、平均ストローク3位(67.715)、パーキープ率3位 (96.296)、フェアウェイキープ率8位(64.286)と数字だけ見れば最終組のメンバーを上回る。「ゴルフは何があるかわからないので、一打一打集中して頑張りたい」と佐藤もツアー初優勝を目指した戦いに挑む。

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