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初日2アンダー26位スタートの佐藤大平が、7バーディ・1ボギーの65をマークし、第2ラウンドを通算8アンダー6位に急浮上してきた。
1番スタートでバーディを先行させると、3番から2メートル、5メートル、3メートルと3連続でバーディ奪取。9番でもチャンスについたところを捉えて前半で30をマーク。後半はなかなかチャンスを手繰り寄せられずに2バーディー・1ボギーと苦戦したが、振り返れば「良かったですね」と内容には満足している。
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佐藤にとっては大学を卒業する年にQTサードでラウンドして以来のラウンド。当時はコースが難しかったという印象があるという。「正直2割(の確率)で予選通ればいいやという気持ちでしたから、あの時よりは成長しているかなとは感じています」とスコアを伸ばせた第2ラウンドを振り返った。
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予選ラウンドの2日間は昨年カシオでツアー初優勝を飾った鍋谷太一と、先週から今週にかけて全米シニアオープン2位と健闘した時の人・藤田寛之とのラウンドだった。藤田は帰国が一日ずれたこともあり、日本プロは練習ラウンド無しのプレー。佐藤は「藤田さんは超人です。携帯で藤田さんの活躍はずっと見てましたから、時差ぼけと暑さで大変な中で、黙々とプレーしている姿を見ると、さすがに僕も弱音を吐いてられない」と控えめにうなずいた。佐藤にとってこの日本プロのタイミングでベテラン藤田と同組でプレーしたことは、感激でもあり刺激を受けた。
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これまで優勝争いに加わっているが、佐藤はツアー未勝利。勝ち切れていないと言われることについて「あまり気にしていないです。常にトップ10を意識してやっていこうと思っています」とターゲットは明確だ。「その位置であれば優勝争いもあるかなと。でも終わってみると『あかんかったなぁ』って(笑)。いつかその時がくればいいかなと思ってます」。予選ラウンドで経験した猛チャージとベテラン藤田とのラウンドは、佐藤に少なからず良い効果を生み出している。