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シニアツアー

〔スターツシニア・1R〕歴代覇者・崎山武志はピラティス→筋トレ→ラウンドの新ルーティンで『69』

2024年06月14日
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2016年大会の覇者、崎山武志が4バーディ・1ボギーの「69」で回り、3アンダー・9位タイと好発進した。最高気温が32度まで上がった今年一番の暑さの中、「そんなに特別暑く感じなかったです」と本人はケロッとしている。

昨年まで11年連続で賞金ランキング30位以内のシードをキープしている鉄人の日課は、朝のトレーニング。夜が明ける前から24時間営業のジムに行き、体を動かしてからコースに入るのがルーティンだ。「ちょこっと、ちょこっとです。本当にちょっとです。5分くらいちょっとやって帰ってくる(笑)」。コースの外での努力をあまり表に出したくない男は、61歳とは思えない筋骨隆々の体で話す。

さらに今年から『ピラティス』を取り入れた。「ここ何年も成績が出ていないし、このまんまやって良くなるかも分からないけど、60過ぎてもう一回何か取り入れてみようかなって。体が硬いので柔軟性をと思っていたら、ピラティスがいいよって勧められたんです。スクールだとみんなについていけないので、個人レッスンです」。

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ピラティスのパーソナルトレーニングでは、ベッド状の専用器具を使い軽い負荷で体を動かしている。毎朝のジムでもそれに近い軽い負荷を取り入れるようにした。ピラティスは戦時中の従軍看護師が、傷を負った兵士のリハビリに使用し、それをエクササイズとして発展させたもの。「使えなかった筋肉を使えるようにしたり、柔軟にもなる」と崎山は話す。それにしても毎日ジムに通い、ピラティスとトレーニングを続けるのは簡単ではない。

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月に箱根湖畔ゴルフコースで行われた60歳以上の大会「関東プロゴルフグランドシニア選手権」(52122日)では「65」「67」と好スコアを並べて、トータル12アンダーで優勝した。調子は上がってきている。


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「今までは途中で気が抜けるときがあった。結果は別として今日のように一打一打集中してプレーできれば、3日間いいスコアで終えるんじゃないかと思います。とりあえず毎日アンダーパーで回れるように頑張りたい」。真っ黒な肌で淡々と語る。崎山はいま、61歳にして体と精神状態が整っている。あとは16年の今大会以来のシニアツアー8勝目へ突き進むだけだ。

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