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シニアツアー

〔スターツシニア・1R〕「普段は京都でレッスンしてます」人生初のツアー生活を送る下山直樹が初日『67』で2位タイ発進

2024年06月14日
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「スターツシニアゴルフトーナメント」の初日、宮本勝昌が「66」で回り単独トップに立った。1打差の5アンダー・2位タイで兼本貴司、崔虎星(チェ・ホソン、韓国)、2打差の4アンダー・4位タイに増田伸洋、手嶋多一といったレギュラーツアーでも活躍した猛者たちの名前が並ぶ。その2位タイグループの中に下山直樹という見慣れない名前がある。

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年に50歳になった下山は、これまで下部ツアーでの出場はあるものの、レギュラーツアーに出たことはない。今年3月に行われた「PGAシニアツアー予選会・最終予選」は25位。23年シーズンで見ると、数試合しか出場権が降りてこない位置だったが、今年に関して下山はここまでの3試合すべてに出場できている。「例年だったら出られない順位なのでありがたいですね。良い経験をさせてもらっていると思います」。下山が年間通してツアーに参戦するのは人生で初めてのことだ。

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そんなプレーヤーが初日、レギュラーツアーで複数回優勝している今野康晴、IJ・ジャン(韓国)と同じ組で回り、彼らを上回る5バーディ・ボギーなしの「67」をマーク。優勝賞金1400万円の大きな試合で2位につけている。「緊張しました。今日はパターとドライバーが良かったですね。朝イチ(10番ホール)で曲がっただけでドライバーが曲がらなかった」と、疲れた表情を浮かべながら話す。

「普段は京都でレッスンしています」。30年前から京都の練習場『八幡ゴルフ』でアマチュアを教えている。初めてのツアー転戦は「やっぱり疲れますね。みんなすごいと思います。シニアがない週も他の試合に出たりしていますからね。僕は戻ってレッスンするだけなので、まだましなんですけども」。

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今シーズンはここまで2戦を終えて、71位タイ、61位タイ。少しずつではあるが順位を上げている。「だから今週は50番くらいに入れればいいと思って(笑)。それくらいの気持ちで今回はやっています」と控えめに話す。5アンダーが3日間続けば優勝争いも見えてくるが「続くように頑張ります。極力欲張らないようにゴルフをしたい」と、多くは求めてない。

前回の試合ではトリプルボギーを叩き、レッスンをしている生徒から「黒いはなんや?」といじられた。きょうは白い〇が並ぶスコアカードで、生徒たちも驚いたはずだ。明日の2日目は、昨シーズンのシニア賞金王の宮本勝昌と、今季開幕戦で優勝している兼本貴司との最終組となった。練習場のプロが下克上を起こす。そんなシニアツアーが面白い。

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