タイ出身のタワン・ウィラチャン(57)が最終ラウンドを8バーディー・ボギーフリーで回り、大会最少スコアタイの64を叩き出して9つ順位を上げて2位でフィニッシュした。ウィラチャンは2021年大会の歴代チャンピオンで、大会初日にも64をマークしていることもあり、この時期のコースとの相性も抜群だ。
今季シニア初戦の「ノジマチャンピオンカップ箱根」では73・70の1オーバー31位と得意なショットの切れ味もいまいちだった。今回は好きなタイプの丘陵コースでロバート・トレント・ジョーンズJr.の設計したデザインということもあり「戦略性があって楽しくプレーができましたよ」とウィラチャンは顔をほころばせた。
最近はタイでもゴルフの調子が良いというウィラチャンは、ますますショットとパターの精度に磨きをかけている。「昨日の雨とはうって変わって今日は晴れでしたが、気持ちも体調もすごく良い状態で挑めました。コースコンディションへの適応力がありました。日本のコースは美しいので、そういった環境でのプレーは気分も穏やかになれます」とタイから同伴する奥様の方をチラッと見て微笑んだ。このあとタイに一旦帰国後、2週間後のスターツシニア出場に向けて再来日する予定だ。