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シニアツアー お知らせ

◇すまいーだカップ◇2R◆「パー5で2つは記憶にない」2イーグルを奪った手嶋多一が1差2位で最終日へ

2024年05月31日
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片山晋呉のシニア初優勝に待ったをかけるのは、練習嫌いの手嶋多一かもしれない。2日目は2イーグル・1バーディの「67」という不思議なスコアカードで、首位の片山と1打差の単独2位につけた。

「前半は昨日ほどパットが入らなかった」というように、バーディチャンスにはつくもののパットが入らず、7番まではパーを並べた。スコアが動いたのは8番パー5。フェアウェイからユーティリティで打った2打目が1メートルについてイーグルを奪った。「7番のパー3も短いのを外したりして、ずっと2パットのパーだった。今日はバーディが来ないなと思ったところにイーグルが来て、ちょっとスキッとした」と振り返る。

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折り返した10番パー3ではティショットが「入りそうだった」と、20センチにつけてバーディ。15番パー5ではセカンドショットがピンをかすめ、1.5メートルのイーグルチャンスを決めた。1ラウンド2イーグルは「多分ある」と言うものの、「セカンドが直接入ったのとパー5とか、たまたまアプローチが入ったとかはあると思う。パー5で近くについてイーグル2つは記憶にない」と、1993年にプロ転向した55歳のベテランも驚く。

手嶋といえば『日本一練習しないプロ』の異名を持つほど、練習場で姿を見ることが少ない。このオフも「1月はハーフしか回ってないし、オフを合わせても8ラウンドくらい」と、独自の調整を行っている。それでも昨年のシニアツアーでは、12試合に出場して賞金ランキング44位と結果が出せなかったことから、「ティショットで左に行くミスをなくしたい」と、オフはスイングの修正に努めた。


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2日間ボギーフリーなのは、シニア初優勝を目指す首位の片山と、3勝目がかかる手嶋だけ。明日の最終日最終組は緊張感のある戦いが楽しめそうだ。「すごい選手ですからバチバチに勝負したいと思います」と威勢の良い言葉も飛び出すが、「何とかついていけるように頑張ります」とも。ケタケタと笑いながら話す手嶋は、どちらが本音か分からない。

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月のシニア開幕戦、「ノジマチャンピオンカップ箱根 シニアプロゴルフトーナメント」では、首位と3打差で最終日を迎えたが、スタートの1番パー42つのOBを打って「+4」。そのあと7バーディで盛り返したが、6位に終わった。「そういう変なことをしないように明日はやりたいですね」。鬼門のスタートホールを無事に切り抜けたい。