3位スタートの時田陽充(68)はホールアウト後、充実した表情を見せた。「今回の目標は、全日本(日本ゴールドシニア)の出場資格を手に入れることだったので、実現できて嬉しい」と笑顔を見せた。それでも最終組スタートという好位置で優勝も狙える位置だっただけに、本音では悔しい思いもあるようだ。
1番スタートホールは、ティーショットの落としどころが肝になるホールだが、アゲインストの強風が吹く中、セカンド残り130ヤードを8番アイアンできっちりとピンに絡めバーディーを先攻させることができた。しかし風は威力を増す中、時田に思うようなゲームをさせてくれなかった。前半38で耐え、後半もボギーを重ねる流れもあったが、16、18番で4メートルのバーディーパットをきっちりと沈めてなんとか75でホールアウトし、単独2位という成績に終わった。
「全日本では上位目指します。それまでに今回見えた課題に向き合い、ベストゲームができるよう取り組みます」と自らを鼓舞した。
時田は三重県にある伊勢シーサイドゴルフ倶楽部で所属プロを務め、さらに今年3月からはPGA副会長という職にも就き、多忙な日々を過ごしている。昨年ゴールドシニアデビューを飾った本大会でも2位と今年同様好成績を収めているだけに、9月の日本ゴールドシニアでは良い流れに乗りたい。