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【ドゥ・ヨネザワ企業G杯 関西ゴールド/1R】プロ人生4回目のルーキー、ゴールド入りした伊藤正己が6アンダー初日首位

2024年05月15日
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 熊本ゴルフ倶楽部 阿蘇湯の谷コースで15日に行われている「ドゥ.ヨネザワ企業グループカップ 関西プロゴルフグランド・ゴールドシニア選手権大会」の第1ラウンド。ゴールドの部は伊藤正己(68)が8バーディー・2ボギーとスコアを6つ伸ばし6アンダーで単独首位スタート。2アンダー2位に草野忠重(68)、さらに1打差の1アンダーには時田陽充(68)が好位置につけている。


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「こうなるとゴルフが簡単だよな」「グリーンの外から、どこからでもすごいのが入るよ」「66なんてスコアがでるんだ」と選手たちはアテスト場にあるリーダーズボードを見ながら口々に選手の噂をしている様子。最上位にある名前は、今年3月に68歳を迎えゴールドシニアデビューを飾った伊藤正己だ。大会初日は66ストロークで回りエージシュートを達成。2位に4打差をつけて初日堂々の首位。2019年、2022年の関西グランドシニア覇者が、初のゴールドタイトル獲得に向けて好スタートを切った。

 「今日はたまたま調子が良いだけだよ」と言いながら、第1ラウンドをふりかえれば、2バーディー・2ボギーと抜群にコースとの相性が良い。ドライバーショットは260ヤードをゆうゆうと超え、バンカーからチップインもある。伊藤の安定したコースマネジメントと冷静なショートゲームが、初日のスタートダッシュを成功させた。

朝の1番スタートから3連続バーディーで勢いを着け、前半を32で折り返した。後半10番では3パットボギー、12番でも寄せられずにボギー。それでも13番、14番で執念のバーディー奪取で悪い流れを断ち切った。さらに16、18番でスコアを伸ばし6ストロークとひとり相撲で第1ラウンドを終えた。

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関西グランドシニアでは2度優勝しているが、2年前に優勝した大会は今回同様の阿蘇湯の谷コースだった。「ここにくるとなぜかスコアの良い日が多いんです。このコースは怖さがない。研修生時代に練習を積んだ日吉ハイランド倶楽部によく似ているんですよ。あっちの方がもっと狭いけど(笑)」と慣れ親しんだコースの雰囲気にすっかり馴染んでいるようだ。伸び伸びと練習していた時を思い出すように、堂々とショットを放てる手ごたえと快感が阿蘇にはある。「ボギーなしでやることがまず目標。昨年の日本グランドは悔しい終わり方をしたから、今年はゴールドシニアとして堂々とやるだけです」と口元を引き締めた。関西グランド2勝を挙げている伊藤が狙った日本グランドタイトルだったが、大会15位で終え、グランドシニアのステージにピリオドを打った。

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そして今年はプロゴルファー人生で「4度目のルーキー」を迎えた。プロデビュー、シニア、グランドそして今回のゴールドと4つのステージ入りをする毎に「プロとして気持ちが引き締まる」という。「ゴールドタイトルも早いうちに獲っておきたいからね」と伊藤は、控えめにうなずいた。2019年のシニアツアー「ノジマチャンピオンカップ」出場時63歳だった伊藤が62ストロークで最年少記録を達成している実力者はまずまずの滑り出しだ。

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首位とは4打リードをつけられた草野忠重(68)は4バーディー・2ボギー2位で滑り出した。阿蘇湯の谷育ちの草野は、出場選手の中で誰よりもコースを知るアドバンテージがあるだけに「チャンスあったのにね。終盤エージシュートが見えたら50ヤードからだふっちゃったしね」と苦笑い。難易度の高いコースということもあり、ピンチが訪れても寄せて1パットで凌ぐ技術が高い。「16番も最後6、7メートルのパットが入ってくれたので救われましたが、パッティングがもう少し決まってくれれば」と兆しも明るい。

ここは昨年ゴールドデビューを飾ったホームコース。昨年初日は首位快走していただけに最終ラウンドで78と悔しい崩れ方をしたことも決して忘れてはいない。草野には故郷に錦を飾るチャンスが再び巡ってきた。

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