ゴールドシニアルーキーとなる牧野裕(68)が5バーディー1ボギーの4アンダーで初日を2位タイで終えた。
第1ラウンドの組合せは矢部昭(77)、尾崎健夫(70)、徳永雅洋(71)とのラウンドとなった。「自分もゴールドシニアの年齢になったんですね。矢部さん、ジェットさんと懐かしいいメンバーに楽しくプレーできましたた」。
1番ホールでティーショットはフェアウェイ右サイドに飛び、セカンドショットは木がスタイミーになったが、80センチに付けてのバーディー発進。「ボギースタートはしたくなかったので、幸先いいスタートとなりました」。選手権ということで緊張もあったようだが、気持ちがラクになるスタートホールとなった。
2番で1メートル、4番で2メートル50センチのパットを沈めて、順調にスコアを伸ばしたが、8番ホールはフェアウェイからのセカンドショットでクラブ選択に迷った。「もったいないボギーでした。距離が8番、9番アイアンの間で、9番を選択しましたが、少し手前でした」。8番ホールをボギーとしたが、9番ホールはパーとして前半を2アンダーで折り返す。
後半インコースに入り、12番パー4でバーディーを奪う。「今日一番長いパットが入って良かったです」と振り返るように、セカンドショットを5メートルに付けて、スライスラインをカップに沈めた。続く13番パー5でもバーディーが欲しかったが、ティーショットが左に飛び、木に当たった。ボールの落ちた場所も木の根に近い部分で左打ちをしなければいけない状況であったが、なんとかパーで凌いでことができた。15番ホールでバーディーを奪い、ゴールドシニア初戦を4アンダーでフィニッシュ。
「ティーショットがフェアウェイにおけるホールが多かったのでスコアに繋がりました。昨日あれだけ雨が降ったのに、グリーンも締まって、良いコンディションなので、フェアウェイを外すと考えることが増えますし」。コースのイメージ、コンディションに的確に答えるところもトーナメント解説もする一面を持つ牧野らしいコメントであった。
ゴールドシニアは若い年齢がどうしても有利となるが、「最終日は欲をかかず、まずは今日みたいなゴルフすることを目指します」。静かに淡々とプレーするのが牧野のスタイルである。テンポが牧野に比例した時にはトップも見えてくるだろう