西村匡志(フリー)はホールアウト後「雨の中でも粘り切れたんで、本当に良かったです」とすがすがしい表情をみせた。第1ラウンドを66で回り、最終日は最終組で優勝争いを演じた。スコアを4つ伸ばし、通算10アンダーとし勝俣と並んでプレーオフ決戦にもつれこんだ。18番ホール(パー5)プレーオフ1ホール目のセカンドショットはバンカーイン。グリーン手前のバンカーからピンまで2.5メートルとし、バーディーパットを勝俣の内側に着けた。先に勝俣が5メートルほどのバーディーパットを仕留めた。西村のバーディーパットはカップに届かず、優勝を手中に収めることができなかった。
「プレーオフのパッティングはしっかり打てなかったです。でもここまで良くなったかなと思います。最終組でしたし、いい緊張感の中でやり切りました」と前を向いた。「Abemaツアーの出場資格もおりてくるか、こないかの順位ということもあるので、出られる目の前の試合には挑戦して、全力で頑張るしかない」といった状況に置かれている。それでも「今回野萩カップで良い経験をさせていただきました。36ホール目で作った4メートルのイーグルチャンスは、今振り返ると良い流れでしたし、時の運というのも感じることができました」と大きな収穫も得られた2日間だった。
優勝副賞として提供された埼玉県オープンには、勝俣はスケジュールの関係上参加できないということで、西村に出場資格が与えられた。「本当に頑張っていきますから」と西村はさらなる高みを目指した。