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シニアツアー

【シニア最終予選会/1R】49歳・ロングヒッター斉藤光博が新世界シニアツアーに挑む!初日2アンダー2位

2024年03月13日
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いぶすきゴルフクラブで開催されているシニアツアー最終予選会。4か月前の昨年11月、シニアツアー最終戦の舞台でもあったことは記憶に新しい。いぶすきゴルフクラブはこれまで数々の熱戦が繰り広げられてきているが、最終予選会に出場している選手の中には、シニア最終戦の出場選手や、レギュラーツアー「カシオワールドオープン」(1981年~2004年)で経験を積んでいる選手も数多く参戦している。2003年のカシオワールドオープン覇者・今井克宗も、シニア最終戦出場し初日2アンダー2位と好機を伺っている。今井の昨シーズン成績はシニアツアー55位という悔しい結果に終わった。シニアツアーに出場しながらも予選会から勝ち上がってきた選手の一人である。

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今井はこの日、5バーディー・3ボギーの70をマークし2アンダー2位という好成績を収めている。「もちろん緊張もありまして、スタートホールも絶好のティーショットだったのに、上がればボギー。集中力が欠けていたのかフワフワしていた時間がしばらくあって・・・13ホール目からようやく気持ちを切り替えられたところ。相性の良いコースですが、今日は風も強い中で自分のコンディションを理解するのには時間がかかりました」と振り返り、歴代チャンピオンの今井でも、感覚を研ぎ澄ませるためには、プレッシャーが強くのしかかり、拮抗した状況が続いたようである。

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 歴代チャンピオン・今井と初日同スコアで並んだのが斉藤光博、49歳。シニアツアーは大会初日に50歳を迎えていることが条件なので、本予選会出場段階では49歳が最年少。今回は14人の選手がシニアルーキーとしてデビューを目指すことになる。

 

 斉藤は「今日は出来過ぎです」と苦笑いしたが、斉藤なりに秘策は持ち合わせていた。インからスタートし12番パー3で7メートルがカップイン。バーディーを先攻させると、16番ではセカンド106ヤードからのショットがベタピンに着き、2つ目のバーディー。しかし風も強まる中で続く17番パー3では184ヤードを6番アイアンで計算したもののグリーンをオーバーしてバンカーへ。このホールをボギーとし、前半では1つスコアを伸ばすにとどまった。


 後半ではさらに強まる風の中、縦距離が合わずにボギーが2つ来てしまった。諦めきれない斉藤は6番パー3で8メートのバーディーパットを沈めると、一気に波にのり、3連続バーディー奪取に成功。2アンダー70ストロークで2位に着け、出場選手119名の内、アンダーパーはわずか6人。斉藤はシニアルーキーとして堂々のトップ5入りを果たした。

  

 斉藤は、埼玉にある岡部チサンカントリークラブの所属プロで、現在は埼玉プロゴルフ協会の役員という肩書も持ち合わせる。先輩プロには、昨年シニアツアーのコマツオープンで還暦優勝を果たした久保勝美が埼玉筆頭プロとして名を馳せている。久保との交流がある斉藤は、先月久保とラウンドを共にする機会があり、いぶすきゴルフクラブの攻略に関して様々な助言を受けていた。「とにかく気を引き締めて臨めと。ロングヒッターでもパー5では固いマネジメントに徹して、レイアップも選択するようにと助言をいただいていました。それでも目の前の一打に欲がでてしまい、今日は何度か反省させられましたから、あと2日は久保さんから頂いた激を思い出して、乗り切りたいです」と表情は明るい。

 

 4日後の3月17日には50歳を迎えることもあり、斉藤にとってはプレーを大事に進める必要がある。「埼玉で活躍するベテランの先輩プロに続きたいですね。そしてシニアツアーという新しい世界を楽しみたいし、ぜひ見てみたいです」。気を引き締めてシニアデビューを夢見ている、斉藤のシニア最終予選にも注目したい。

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