PGA会長 吉村金八
皆さま、新年あけましておめでとうございます。 昨年5月に新型コロナウイルスが5類に移行したことで、約3年間続いた新型コロナウイルス感染症もようやく終息となり、街には以前の活気が戻ってきたように感じております。 この3年間、感染症対策に従事された医療関係者の皆様には、心よりお礼を申し上げます。 昨年の日本プロゴルフ協会(PGA)事業としては、最大のイベントである日本プロゴルフ選手権大会は、北海道の恵庭カントリー俱楽部で開催いたしました。シニアツアーに関しては13試合を開催することができました。 PGAの基幹事業の一つの柱であるプロゴルファーの資格認証事業につきましては、昨年度はPGA資格認定プロテストもティーチングプロ資格認定講習会も、予定どおり実施することができ、社会貢献事業についてもコロナ禍前の実施水準に戻ってきたと感じています。 このコロナ禍の中で他のスポーツに先駆ける形でゴルフ場やゴルフ練習場での利用者状況が回復し、われわれ会員の主な職域であるレッスンや物販での状況も改善されてきています。 ポストコロナという点では、ゴルフは三密を避けられる等の優位性から他のスポーツに先駆けて需要が回復しましたが、今後、ゴルフ以外のスポーツ需要が回復することからスポーツ需要が分散してゴルフマーケットへのマイナスの影響が出ることを想定しておかなくてはいけないと考えています。
昨年、国内男子ツアーにおいては23歳の中島啓太選手が賞金王に輝きましたが、最後まで賞金王を争った金谷拓実選手、蝉川泰果選手も同年代であり、さらに22歳の杉浦悠太選手がアマチュアとしてダンロップフェニックスで優勝するなど、2022年に続き、若手の台頭による選手の世代交代が、さらに加速したと感じる年でありました。若手の活躍によりプロゴルフ界のさらなる活性化を期待しています。 トーナメントの活性もさることながら、我々PGAは公益社団法人として、ゴルファー開拓からトップアスリート養成までをつないだ計画的な振興策を実施し、ゴルフ人口を底上げする底辺拡大が役割であると考えております。この役割を踏まえ、社会貢献事業、ゴルフの正しい普及事業を、これまで以上に推進してまいりたいと思っております。 最後になりましたが、一昨年、PGA会長という大役を仰せつかり、あっという間に1年10ヶ月が過ぎ、残りの任期も約2ヶ月となりました。約2年という任期の中での中で、どれだけの結果が残せたかは分かりませんが、次期政権に良い形で引き継げるよう、しっかりと種まきをしていきたいと考えております。 昨年、1年間、応援していただきましたゴルフファンの皆さま、PGAの活動を支えていただきましたスポンサーの皆様、そして会員の皆様に、この場をお借りしてお礼を申し上げます。 ゴルフファンの皆様には、今後もPGAの活動にご理解をいただくとともに、今年もゴルフ界を応援いただきますよう、お願い申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。日本プロゴルフ協会会長 吉村金八