ヨーロッパで唯一開催されるシニアメジャー
「第35回全英シニアオープン」
。世界で活躍する50歳以上のゴルファーが集結し、7月21日から4日間、
スコットランド
にある
グレンイーグルス
のザ・キングス・コースで開催される。
戦いの舞台となるグレンイーグルス・キングスコースは1919年に設立。ゴルフの故郷であるスコットランドの地で、この100年という時間に思いを馳せ、先人達の作り上げた歴史に尊敬の念を感じずにはいられない。
1974年以来26回のヨーロピアンツアーを開催しており、2014年の「ライダーカップ」が開催されたコースでもある。また2019年には米国対欧州女子ゴルフ選抜対抗戦「ソルハイムカップ」もグレンイーグルス(PGAセンテナリーコース)で行われるなど、国際的に注目を集める数々の大会が開かれている。
今年は日本シニアツアーから3名の選手が出場する。2021年日本シニアツアー賞金ランキング10位までの上位2名という有資格で、シニア賞金王の
篠崎紀夫
、賞金ランキング5位の
プラヤド・マークセン
。また昨年出場した全英シニアオープンでは8位タイと好成績を残し、出場資格(上位15位迄)を獲得した
塚田好宣
。塚田は先月全米シニアオープンにも挑戦。悔しい予選落ちだったが、相性のいい大会でリベンジが期待される。
篠崎は日本の賞金王として、初の海外試合に挑戦する。「現地気温は珍しく30℃ありました。アップダウンの激しい丘陵コースで、かなり手強い印象です」と、練習ラウンドを終えて苦笑い。「ボールの落とし所や転がりが、自分の目で確認できるホールが2、3ホールだけなんですよ。フェアウェイの傾斜、グリーンの形状もかなり複雑に作られていますし、距離のメリハリもしっかりありました」。
初の海外シニアメジャーで経験するコースレイアウトやセッティングに驚きを隠せない様子。「100年という時間をかけて出来たコースなんですよね・・・。どう攻めたら正解なのかなぁ。塚田も『超難しい』って言ってました」。とはいえ、最後まで自分と戦い続けるのがゴルフ。篠崎は昨年の日立3ツアーズでも帯同キャディーを務めてもらった三上幸一郎プロと現地入り。コースを念入りにチェックし、二人でマネジメントを手探りする。「やっぱり自分のゴルフスタイルは変わりません。3つのM(ムリ・ムラ・ムダ)をしないこと。どこまで通用するのか楽しみです」と期待を込める。
現地スコットランドとの時差は8時間。大会初日となる21日は、プラヤド・マークセンが19組目10時20分、塚田好宣は31組目12時30分、篠崎紀夫は41組目14時30分にティーオフする。マンデーを通過した51名を加え、総勢144名が参加。ベルンハルト・ランガー、アーニー・エルス、コーリー・ペイビン、レティーフ・グーセン、ジーブ・ミルカ・シン、コリン・モンゴメリー、ミゲル・アンヘル・ヒメネスや、現在レジェンズツアー(ヨーロピアンシニアツアー)賞金ランク1位のパドレイグ・ハリントンといった選手が名を連ねる。
心強い相棒、そしてシニアデビューも一緒に飾った同級生と挑む、初の全英シニアオープンがいよいよスタートする。
(外部リンク)
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(記事中写真は、篠崎プロ本人提供)