NEWS
お知らせ

全英シニアオープン初出場、塚田は8位フィニッシュ!中山は46位

2021年07月26日


 今季シーズン最後となるシニアメジャー、全英シニアオープンがイギリスにあるサニングデールゴルフクラブオールドコース(6,617ヤード/パー70)で7月22日から25日までの4日間開催され、ウェールズ出身のスティーブン・ドットが最終日68で回り267ストローク通算13アンダーで優勝を飾った。日本人選手として出場した塚田好宣が276ストロークで通算4アンダー8位タイフィニッシュ、約580万円(44,960ユーロ)を獲得した。中山正芳は最終ラウンドをイーブンパーで終え、286ストローク通算6オーバー、46位タイで世界シニアメジャー初出場を戦い抜いた。

◆ 

全英シニアオープン 最終成績はこちら>>

 ※写真左・塚田はゆかりのあるアメリカ選手・ウェス・ショート・ジュニア’(Wes Short Jr. 氏)、ケン・タニガワ(Ken Tanigawa氏)と

 天気も気温も目まぐるしく変わるイギリス。どうやってゴルフを適用させていこうかと、環境の異なる中で自分のプレーだけを信じるしかないのが海外メジャー。今回は日本PGAシニアツアー代表選手として初出場を叶えた塚田と中山。それぞれ予選通過を果たし、144名が出場するフィールドで決勝ラウンドに進出を決めることができた。英語、タイ語が話せるマルチリンガルの塚田。今回の渡英に際しては、言語のストレスは強くないものの、エントリー直前で資格が発生し出場を決意したという経緯や、コロナ禍での重厚な健康管理・制約ということもあり、不安な気持ちでの参戦だった。それでも現地入りから練習ラウンドもこなし、予選通過を叶え、決勝ラウンドではミゲル・アンヘル・ヒメネスや、アーニー・エルスとのラウンドという世界の名プレーヤーとのツーサムプレーの時間を共有。しかも優勝争いに絡む順位で、4日間を戦い抜いたのだった。

 塚田(写真左)と一緒に映る選手は、フランス出身のThomas Levet(トーマス・レベ)で塚田の1つ年上の52歳。出場選手はオフィシャルホテルとゴルフ場のみで行動を制限される中、選手は顔を合わせる空間を共有し、プロゴルファー同士として語り合う時間も多くなる。サニングデールで過ごす日々、国際派の塚田は新しい出会いを楽しみ、世界のシニアツアーを深く味わっていた。「最高の一週間でした。だけど最高に残念な感じもします。それは最後に一瞬でも『(優勝に)届きたい、届くかも』と思った。でも、心から楽しかったです。これからも挑戦続けます」と、ベスト8入りを評価し、渡英できた今回の旅を振り返った。塚田は、次戦8月に開催される日本シニアツアー「ファンケルクラシック」への参戦を予定する。

 海外シニア初参戦が叶った中山。北海道出身という縁もあり同郷・髙橋勝成プロを筆頭とする「チーム髙橋」で研鑽を積んでいるが、海外シニアメジャー参戦に関しては「チャンスがあれば、借金してでも経験を積みなさい」と、師匠・髙橋勝成、寺西明から相当な後押しがあったようだ。それでもコロナ禍で相当厳しい入国・出国ルールがあり、渡英の夢を悩んだこともあった。それでも日本シニア界レジェンドたちの後押しがあり、夢だった世界シニアメジャーの参戦が叶ったのだった。「こんな世界のトッププレーヤーと一緒に過ごす機会は初めてだったので、本当に楽しかったです。また機会があったら是非参加したいです」と、濃厚な一週間を味わったようだった。

 日本代表選手として挑んだ全英シニアオープン。塚田、中山はそれぞれに高い経験値を得たに違いない。二人は渡英した意義をかみしめて帰国し、今年の日本シニアツアーでの活躍を心に誓う。

※記事中写真は、塚田プロ、中山プロ提供です