JAL選手権に出場している63名のうち、7名の招待選手である日本シニアツアーメンバーの選手たちも健闘した。昨日9月9日に誕生日を迎えた倉本昌弘(62)は、最終ラウンドで1イーグル4バーディー1ボギーの67をマーク、206ストローク通算10アンダーで7位タイフィニッシュと、存在感をアピールした。会長兼選手と多忙の中でも、少しの練習とトレーニングを信じ続けた結果だった。
「10アンダー出せばトップ10に入るかなと思っていましたので、今日は最高の出来です。今週は長いパットが寄っていたのと、3パットが1度も無かったので、練習の成果が出てきたかなと思います。久しぶりに会うチャンピオンズの選手たちと親交を図れましたし、62歳になってもこうやって存在感を示せました」と満足いくラウンドを振り返った。倉本は2005年にチャンピオンズツアーファイナルQTをトップで通過し、2006年から3年間はチャンピオンズで腕を磨いてきた。「やはりアメリカでの経験があるので、難しい状況を作られれば作られるほど、良いプレーができます。素晴らしいグリーンと、素晴らしいフェアウェイでしたね。3日間あまりスコアが伸びなかったというのは、このコースの持つポテンシャルなのではないでしょうか」と、舞台となったコースのクオリティを高く評価した。
「成田ゴルフ倶楽部には、連日コアなゴルフファンが観戦に駆けつけてくれましたし、みなさん楽しめた大会になったのではないでしょうか。我々PGAとしては、来年もこの週を空けて、チャンピオンズの日本試合開催を楽しみにしています」と、来シーズンの開催にも期待を込めた。
招待選手の中には、先週のコマツオープン2017で優勝を飾った金鍾徳(56)も、最後まで奮闘した。初日こそ75を叩き悔しい思いをしたが、コースマネジメントを練り直した結果、2日目を69、最終日も69と立て直し、213ストローク通算3アンダー、34位タイで大会を終えることができた。
金は「3日間、本当に楽しかったよ。やっぱり高いレベルでゲームするのは刺激になるし、勉強になります。素晴らしいチャンスをいただきました。8月中旬のファンケルクラシックから連戦だったのですが、うーん、少し身体が疲れてきた感じです。だけど、来週のシニアオープン、アルファクラブシニアと、頑張りたい試合が続くし、まだまだやりますよ!」と振り返り、気持ちをまた新たにしていた。
◇ 招待選手7名の成績
7位タイ 倉本昌弘 206s(-10)
34位タイ 金 鍾 徳 213s(-3)
51位タイ 崎山武志 217s(+1)
53位タイ 室田 淳 218s(+2)
55位タイ 中島常幸 219s(+3)
58位 井戸木鴻樹 220s(+4)
59位タイ 尾崎直道 221s(+1)