ネスレインビテーショナル 日本プロゴルフマッチプレー選手権 レクサス杯
8月20日(日) 準決勝戦&決勝戦
「ネスレインビテーショナル 日本プロゴルフマッチプレー選手権 レクサス杯」
昨日までの3回戦から進出した4名による準決勝戦(2マッチ)と決勝戦が行われた。
これまでの各日の18ホールの対決とは違い、この最終日は1日で2ラウンドプレーする長丁場の争い。最後に栄冠を手にするのは誰になるのか注目の最終日が幕を開けた。
1試合目は小平智と小池一平。2試合目は松村道央と藤本佳則の対戦となった準決勝戦。
昨日の3回戦で川村を破った小平は、この日も好調なゴルフを続け、小池一平を相手に2番ホールから4連続バーディで一気に4UPとするなど、相手を圧倒するプレーで小池に一度もホールを与えず、6&4で圧勝した。
本大会の第1回大会の決勝戦の再現となった松村道央と藤本佳則の対戦は序盤から藤本がリードする展開で進み、11番ホールまでで3UPとその差を広げた。その後、松村も意地をみせ12番、14番とホールを取り返すも15番、16番と続けてホールを落とし、終ってみれば藤本が3&2とし決勝戦進出を決め、2014年対決のリベンジを果たす結果となった。
ともに27歳同士の小平 智と藤本佳則の同級生対決となった決勝戦。
2014年以来2度目の決勝進出とした藤本。対する小平はこれまで準決勝戦進出(ベスト4)が過去最高で、今回が初の決勝戦進出となった。
どちらも若手の実力者筆頭として日本のツアーを引っ張る2人の対決。
出だしの1番では小平が獲るものの、3番では藤本がイーグルを奪い、このホールを取り返すと、そのままの勢いでそこから3ホール連取し2UPと逆転する展開。
8番ホールでも藤本が獲り3UPとしリードを広げ、後半に折り返した。
このまま14番ホールまで両者譲らず迎えた15番。小平がバーディでひとつ取り返すと、続く16番では今度は藤本がボギーとしてしまい、小平が終盤で連続アップを勝ち取った。
その差は藤本の1UPと僅差に縮まり、藤本のアップドーミーで迎えた17番ロングホール。
ここで藤本は1打目ティショットを左の林横に入れる痛恨の一打だったが、6mのパーパットを何とか沈めパー、同じくパーの小平との差は1UPのまま、勝負は最終18番ホールへ持ち越された。1UPのまま藤本のスクエアドーミーで迎えた18番、両者2オンに成功するも先にパットした小平がバーディならず、ここで勝負が決まり藤本が2UPで優勝。
藤本佳則が2014年決勝で松村道央に敗れて涙を飲んだ雪辱を果たし、第4代のチャンピオンに輝き、優勝賞金1億円と優勝副賞LEXUS RX450h F SPORT / スカイマーク全19路線の航空券1年分を手にした。
小平はホールアウト後に自身のプレーを振り返り、「最後まであきらめてはいなかったんだけど、自分のこのゴルフじゃね、、、最後決勝戦は体力バテですね。準決勝戦までは良かったんだけど、決勝戦は完全に疲れ。腰が限界だったし、足にもきていた。」と話し、全米プロを含む海外からの連戦の疲れが最後に響いてしまった格好。「これで体力面での課題を見つけられた。」と前向きに語っていた。
見事優勝した藤本は優勝インタビューで「嬉しいですね。同級生対決も楽しかったですね。」と満面の笑みで表情を緩めた。
「今日の勝因はピンチを救った17番の6mのパーパット。正直あれを外していたら、18番も獲られていたでしょうね。」と苦しい戦いを振り返り、「今日は終盤の15番、16番、17番がちょっとダメでしたねえ。17番、18番ホールはフェードヒッターには風が難しいホール、本当は16番までで終えたかったんですけどね。」と反省するも、賞金の1億円については「嫁さんが喜んでくれるでしょう。これでいい報告ができますね。」とご満悦の様子だった。
「今シーズンは2位ばっかりだったし、なかなかここまでしんどかったですけど、ここで勝ててよかったです。まずは賞金王を獲って、それで海外に出れる試合で頑張って、それで最終的には海外シードも取れればいいと思っている。」と、当面は国内を主戦場にしつつも海外にも目を向けていた。
藤本佳則の優勝で幕を閉じた今年の「ネスレインビテーショナル 日本プロゴルフマッチプレー選手権 レクサス杯」。今年も数多くの熱戦が繰り広げられ盛況のうちに終了した。
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最終成績
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*準決勝戦、決勝戦の対戦成績はこちら。
【決勝】
×小平 智 2UP 藤本 佳則○
【準決勝】
○小平 智 6&4 小池 一平×
×松村 道央 3&2 藤本 佳則○