小平智 × 川村昌弘
(1UPで小平智の勝ち)
2回戦で大会ホストの片山晋呉を退け3回戦に進出した小平智は、この日は若手のショットメーカー川村昌弘と対戦。6番で小平がバーディとしこのホールを獲るも、9番ではすかさず川村が取り返す展開。その後も両者譲らず16番までオールスクエアが続く激戦となったが、昨日の片山晋呉との戦いでも勝負の分かれ目となった17番ホール、昨日と同じ様にティショットを狭いフェアウェーに運びそこから2オンに成功。このホールで難なくバーディを奪い1UPとして川村にプレッシャーをかけた。スクエアドーミーで迎えた最終18番ホールでも小平は長いバーディパットを先に沈め万事休す。1UPのまま勝利し、明日最終日の準決勝に駒を進めた。
全米プロ帰りでこの大会に乗り込んできた小平は、その海外での経験を武器に勢いに乗ったゴルフを披露。「時差ボケはだいぶ良くなってきている。海外でプレーして自分の経験値が上がってきている。体力が落ちている中でも集中力を切らさずに出来ているし、そこは本当に成長したと思う。」と話し、連戦の疲れも吹き飛ぶほどの、手応えを感じ取っていた。
「自分は世界に挑戦する気持ちが強い。」
「この大会のコンセプトである世界に挑戦するゴルファーを応援する。というのに、自分が一番あっているんじゃないですかね。」とみずから話す小平。
それでもあと2つ?という質問には、「まだまだ一戦一戦こなしていくだけ。明日は明日で。相手よりも自分自身の問題。まずは体調を整えて臨みたい。」と気を引き締め直していた。
明日の準決勝の対戦相手は小池一平。勝って決勝戦に進めば、もうひとつの準決勝、松村道央VS藤本佳則の勝者との対決となる。いずれも実力者が待ち受けるが、世界で鍛えた技をステップアップさせて、さらに世界へ羽ばたくことが出来るか。小平智の挑戦が明日も続く。