第3ラウンドを7オーバー20位でスタートしたプラヤド・マークセン(51)。昨日とはうって変わって、コースには時折晴れ間が広がり、海からの風も穏やかだ。しかし、海沿いのスタートホールからの4ホールは、予想しにくい風の影響をうけてしまう。マークセンは、2番ホールでは、真横からの海風を微風と読んだが、なんとフェアウェイセンターを狙ったボールは。右へ右へと大きく持っていかれた。運良くラフに入ったボールは、ライもよくパーオンに成功したが、3メートルほどの距離から3パットのボギーとしてしまった。
その3パットの後遺症が、この日のラウンドを引きずってしまった。その後は、風には警戒しつつ、慎重なプレーを続け、フロントナインではひとつスコアを伸ばした。後半11番でバーディを獲ったが、12、13番と2メートルほどの距離を決められず、3パットで連続ボギーとしてしまう。
続く14番では、ティーショットのクラブ選択ミスで、大きく右に曲がったボールはブッシュへ入り、ロストボールとなってしまった。痛恨のダブルボギー。それでもチャンスをじっと待った。最終18番パー5では、2オンし、7メートルほどのイーグルパットを外してのバーディ。この日は73ストロークで、通算8オーバー40位でフィニッシュした。
「ショットはずっと気分よく打てています。今日は、風に大きく左右されることは無かったので、いいところまでは運べていると思います。ただ、難しいグリーンでした。昨日のように、はっきりわかりやすいラインではなく、なかなかラインが決められなかったのです。3パットしたホールは、2つラインが見えてしまったので、パッティングに迷いがでてしまいました。迷ったせいで、流れが作れなかったので、がっかりしています」と、マークセンは肩を落とした。
このコースのグリーンは、どの選手も読み切れないと、口を揃えて言う。ボールからカップまでのラインは、最低でも2ライン。複雑なラインばかりだ。それをしっかりと読み切るには、パッティングに自信のある選手しかいない。マークセンの強さは、どんな状況であっても気持ちのコントロールができるようになってきていることだ。早めに嫌な気持ちを切り替えて、次のいいイメージに向けてモチベーションを失わないようにする。それが、強さの底辺にある。だから、明日に向けて、気持ちを切り替えた。
「今日はこの3日間で初めてダブルボギーを出しましたが、それは問題ありません(笑)。もう、ミスジャッジはしないはず。もっといいプレーが出来ます。今日(4つ)以上にバーディを獲るつもりで、最終日は頑張ります」と、大きな笑顔を見せた。
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