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【全米プロシニア・FR】ランガーが逆転優勝、シニアメジャーグランドスラム達成

2017年05月29日


第78回キッチンエイド シニアPGAチャンピオンシップ(全米プロシニア)の最終ラウンドが、28日トランプナショナルゴルフクラブで開催された。ベルンハルト・ランガー(59)は5バーディ1ボギーと残り3ホールでビジェイ・シン(54)を逆転し、通算18アンダーで第78回大会のチャンピオンに輝いた。2週連続のメジャー優勝でチャンピオンズツアー32勝目、そして史上初のシニアメジャーグランドスラムを達成した。

日本シニアツアーメンバーでは、プラヤド・マークセン(51)が11位、崎山武志(54)が53位、田村尚之(52)は73位に終わった。

残り3ホールを迎えた16番ホール。シンとランガーは、17アンダーで並んでいた。ランガーは最終ホールを、シンと同じスコアで迎えたくなかった。最終18番ホール、パー5では、明らかにシンにアドバンテージがあったからだ。だから、少なくとも16番か17番でもうひとつ伸ばして優位にたっておこうと計算していた。その目論見どおりの展開が、すぐに16番ホール、パー4でやってきた。バーディチャンスにつけたのだ。そのパットラインをしっかりと読み切って、バーディを獲り勝機を作ることができた。


パターは、ここ17、8年愛用しているというものだが、アンカリングルールが厳しくなってからは、アンカリングをしないようなスタイルを築くまで、数ヶ月苦しんだ。しかし、長い時間をかけて、自分の方法を生み出し、昨年から今年においては、だいぶ安定したパッティングができ、スコアにつながってきているのだ。そして今回の優勝に結びつけることができた。

ランガーは、念願だった全米プロシニアの優勝を飾ることができた。ドイツ人では初の全米プロシニア勝者となった。さらに、チャンピオンズツアーのメジャー9勝目は、ジャック・ニクラウスの8勝を記録を抜いた。

先週のリージョンズトラディションに続き、全米プロシニア、全米シニアオープン、全英シニアオープン、コンステレーションシニアと、史上初のシニアメジャーグランドスラムを達成した。59歳9ヶ月での優勝は、2011年にトム・ワトソンが優勝した時の61歳8ヶ月25日に次ぐ2番目の最年長優勝だ。


「私の年齢で優勝をしたということは、50代後半から60代前半のシニア世代ゴルファーにとって、ゴルフがますます良くなるということを励みにしてもらえたら嬉しい」。