兼本貴司が最終日ベストスコアタイとなる68ストロークをマーク。「こんなゴルフができるとは思っていませんでした」。最終日は朝から風そして、濃霧と雨による中断もあった。難しいコンディションとなったが、5バーディー、1ボギーのラウンドで順位も3位にジャンプアップしてのフィニッシュとなった。
6位タイからのスタートなった最終日、5番ホールまではパーとし、続く6番ホールではパーオンに成功したが、バーディーパットは奥から6メートルの下りラインをカップイン。そこから7番で6メートル、8番で4メートルを沈め、ミドルパットをしっかり決めての3連続バーディーとなった。9番では風の読み間違えで3パットボギーとしたが、インコースに入り、10番ロングホールでサードショットを2メートルに寄せてバーディー、16番ロングホールでもバーディ―を奪った。51歳になってもロングヒッター兼本のドライバーは平均300ヤード前後の飛距離がある。ロングホールはそのアドバンテージで、有利に働くことが多くある。後半のインコースはロングホールの2バーディーの他はノーボギーで、最終日を68ストロークとした。
「上の2人との差があったので、少しでも上位を」。首位と8打差でスタートした最終日。台風による天気の状況では、中止を考えられる朝方であったが、「今日はやる気でいたので、この結果がついてきて嬉しいですね」。日本オープン、日本シニアオープンを通じて、ナショナルオープンでベスト5フィッシュは初めての結果となった。
今季はシニアツアー2戦目のノジマシニアでシニアツアー2年目で初優勝を飾った。その後は少し調子を落としたが、8月のファンケルクラシックで3位と、調子は上向いている。春に勝ち、秋にももう1勝したい欲もあるようだ。「ノジマで勝てて、今年もう一回勝ちたいと思うところもあります」。シニアツアーも残り6戦、兼本の名前が上位にある試合そして、優勝という試合にも期待していきたい。