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シニアツアー

【日本シニアOP/2R】首位タイ藤田寛之が目指すのはナショナルオープンタイトル

2022年09月16日

 風が前後左右に吹き抜け、グリーンのコンディションも難易度を増す午後スタート組で、確実にスコアを3つ伸ばしたのが藤田寛之だ。通算8アンダーとし午前スタート組のマークセンの位置を捉え、首位に食らいついた。藤田は今年に入って新たにシニアツアーでの目標を打ち出しており、日本タイトル獲得、そして賞金ランキング上位フィニッシュも視野に入ってきた。

 「この状況で大変よくできていると思います。内容は70点くらいですが、スコアとしては100点です」と難しいコースセッティングになった第2ラウンドのプレーを高評価した。ノーボギーで終えた第1ラウンドから数えて24ホール目となった6番パー4ホールでは「セカンドショットをトップして、奥のバンカーに入れてしまってボギー。いつかはボギー打つだろうと思っていて、ここで打つのかと思いましたね」と悔しさもある。しかし藤田は『攻めない』ゴルフに最後まで徹することができた。7番パー4でバウンスバックに成功し、前半はイーブンパー。後半では10、11番で連続バーディー。さらに池が絡む12、13、14番ホールでパーセーブ。強風でだんだんとグリーンの表面が乾いてくる。視覚的には茶色に見えるグリーンのアンジュレーションも判断が惑わされてくる。風が通るところは硬さ加わり難易度が高くなるが、バックナインでは3つスコアを伸ばすことができ、首位のマークセンの位置に追いつくことができた。

 決勝ラウンドは、大会4勝目を狙うマークセンと最終組でプレーすることになる。「一緒にレギュラーツアーでプレーしてきました。その後マークセンさんはシニアに行って恐ろしい勝ち方をして、現在でもシニアツアーでも恐れられている存在ですよね。最近パッティングの調子が悪いと聞いてましたけど、先週のコマツオープンではだいぶ良くなってきたみたいで。ショット力がすごい選手ですし、こういうタラオのようなハザードがあるコースでは実力も経験もあってかなり強敵です」と警戒する。

 ただ、藤田の目標は「賞金ランキングトップ4入りを確実にしたい」とはっきりしている。そのためには「まず自分自身が良いプレーをすること。最終日のバックナインで優勝を意識できる場所にいることが大事なので、そこにつながる3日目にしていかないといけない。できれば1つでもアンダーパーで回りたい」。この大会で優勝を決めることができれば、日本タイトルの獲得に加えて、海外シニアメジャーの切符も手にする確率が高まる。シニア入りしてから4年目を迎えた藤田は、決勝ラウンドでマークセンとのツーサムプレーにも動じず、自分のスタイルを貫き通したい。