鉄人・マークセンが完璧なプレーで存在を示した。午前スタート2組目とプレーの流れが良い時間でスタートしたマークセンは、フロントナインで5つ、バックナインで1つのバーディーを奪取。しかもボギー無しというパーフェクトな内容で6つスコアを伸ばし、通算8アンダーで首位の座についた。
「第1ラウンドではティーショットをラフに入れてはダメだと分かったので、確実にフェアウェイキープを考えたラウンドを意識しました」とマネジメントを振り返った。朝から強い風が吹き抜け、ピン位置も難しいコンディションの中、マークセンはようやく自信を取り戻したショットとパッティングを、堂々とナショナルオープンで披露した。
「ティーショットがラフに入ったのは後半2番と8番ホールでした。危なかったパーセーブは17番と9番ホール。それでも今はパッティングの調子も良いので、いいスコアにつなげられました。ノーボギーは嬉しいです」。本日一番長い距離で約9メートルのスネークラインを沈め、ショートゲームでは約2メートル前後のバーディーチャンスはしっかりと決められた結果だ。
マークセンにとって2016、17、18年と3連覇を果たした相性のいい大会だ。吹き荒れる風とセッティングの難易度が高くなった第2ラウンドでノーボギーを果たし、リーダーズボードの最上位に名前を現した。そして4度目のタイトル奪取に向けて「狙います」と言い切った。「目標は12アンダー。天気だけ心配ですけどね」。昨夜から週末の天気を気にしはじめたというマークセンは、すでに頭の中で勝つためのシュミレーションを始めているのかもしれない。歴代のシニア賞金王が、昨シーズン優勝できなかったリベンジを果たせるかどうか。決勝ラウンドでは、若手シニア選手が「打倒マークセン」を掲げて果敢に挑んでくるだろう。