シニア4戦中2勝、勝率5割。現在賞金ランキングトップを快走している藤田寛之が、5バーディ・ノーボギーのゴルフで初日2位と好スタートを切った。
スタートホールの10番パー5はバーディ発進。16番パー5でも2つ目のバーディでスコアを伸ばした。後半では5、7、8番で貯金を作り、午前スタート組のトーナメントリーダーとして名乗りを挙げた。
「風がありましたし難しいと予想していたのですが『攻めない』ゴルフが出来た感じです。予想よりもちょっと出来すぎでしたけど」と振り返る。『攻めない』とはフェアウェイをキープすること、グリーンセンターを狙う安全なゴルフをすることで、精神的に我慢のプレーが連続する。ピンチは18番パー4ホールで、左の深いラフから出すだけで残り90ヤードをうまく2メートルにつけてパーセーブした。藤田はタラオに潜むハザードをうまく避け、確実な戦略を立てている。
藤田は今季初戦となったスターツシニアで54ホール・ノーボギーで完全優勝(通算18アンダー)を経験している。マネジメント、そして攻守がしっかりできている藤田だからからこそ、「ノーボギー」が達成できる。「基本はアンダーパー。だから1つでも2つでも我慢しないと」。今年のシニア5戦目にして、シニアツアーでの戦い方が見えてきた藤田は、実力が試されるコースで、我慢のプレーを続けながらシニアのビッグタイトルを掴むチャンスに目を光らせている。