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シニアツアー

【日本シニアOP/1R】田村尚之がイメージ以上の上出来ゴルフで3位発進

2022年09月15日

 「実は夏から体調があまり良くないんですよ。夏バテなのか原因不明なんですが、力がはいらないし、集中できない」と身体のコンディションに不安を抱えながら出場しているという田村尚之。「スタート前はアンダーパーが出るイメージはなかったんですよ。だからこんなスコアで1ラウンド回れるとは思いませんでした。今日は上出来の100点です」。田村は5バーディー・1ボギーの67をマーク、3位と上位フィニッシュした1日を高評価した。

 乱視が強いという田村だが、今週は頼れるという帯同キャディにグリーンのリーディングをお願いしていることも、好スコアに繋がっているという。「スライスラインなんかは右に逃げてしまったりするのですが、だんだんと言われた読みとイメージのタッチが戻ってきたんですよね。途中から体調も良くなってきた感じで、ようやく正常なゴルフができてきました」。

 先週のコマツオープンを終えて石川県から滋賀県へ直行した田村は、連戦の疲れと原因不明の不調が重なって、身体を休ませたかった。シニアツアー後半戦に入り改めて気合を入れたいところだが、体調を優先し、一昨日、昨日と直前のラウンドを取りやめた。会場から京都にある「てもみん」に毎日通い、マッサージを受けるというルーティーンで、心身のケアを怠らない。

 これまで田村はシニア7戦中トップ10入りしたのはすまいーだカップの6位のみ。昨年賞金ランク3位という資格を行使し、7月には全米シニアオープンにも挑戦。予選落ちではあったが、田村にとって新しい発見もあり、経験も大きな収穫の渡米となった。

 「全米シニアに出場して、ショットの精度が高ければ、まだまだこの世界で勝負できると確信したんですね。だからあとどれだけできるか分からないのですが、飛距離ではなく精度をあげたいと強く感じたんです」。日本シニアオープンの初日3位と好スタートを切った田村は「なんとか賞金シードを獲れるように頑張ります」と、残り54ホールの躍進に期待がかかる。