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<FR>初日136位からのカムバック!上村の負けない気持ち

2016年09月02日
uemura

「初日に79も叩いてたから、よくカムバックできたなって自分でも思います。4オーバーは合格圏内ですよね」と、アテスト後、スコアボードの前でずっと笑顔をみせていたのが上村将司、24歳。出場資格の2次プロテスト(東条の森)では2位通過で、最終プロテストも大丈夫だと、気が大きくなっていた。

そして、最終プロテスト初日。すべてに気持ちが入りすぎて、何をやってもうまくいかなかった。OB、3パット・・・一転して苦しい展開。終わってみれば、8オーバー79で136位。頭が真っ白になった。

去年の最終プロテストでは4打足りず。悔しい気持ちで、この一年を過ごしてきた。思い出したのは、厳しい状況に直面したときに、どう乗り切るかということだった。「これは、自分の通るべき道で、いずれ、こういう厳しい道を通るんだと。だから、この状況にもしがみついていこうと気持ちを切り替えました」と振り返った。


16PGAプロテスト4R0288

「初日の終わったラウンドは仕方ない。あと3日で、少しずつしがみついていこう。1日1つでもいい」と自分に課した。第2ラウンドは70、第3ラウンドで70。2つスコアを縮めて順位を上げた。幸いにも、全体のスコアが伸びていなかった。上村はあきらめなかった。パターを得意とする自分のゴルフを信じた。最終日はインスタートの3組目。それでもあきらめなかった。69をマークし、じわりじわりと順位をあげて、なんとか合格圏内にすべりこむことができた。

「本当に嬉しいです。中学・高校とジュニアゴルファーとして試合にもでていたのですが、大学では、ゴルフをぴたっと止めたんです。思いっきり勉強がしたかった。在学中は交換留学という形で、1年間カナダで経営学の勉強もしました。充実した学生生活を終えて、就職活動をしていたときに、このまま勤めるのはどうかと引き止めるものがあったんです。だからゴルフの再挑戦なんですよ」と、好奇心一杯の目を輝かせる。

卒業後、すぐに太平洋クラブ六甲コースで世話になりながら、ゴルフの腕を磨いてきた。辛いこともあったが、いつも気持ちはポジティブに切り替えた。そうすることで、悪い流れだった歩き方もショットのリズムも変えられた。

「経営学とゴルフのマネジメントは方向性が同じだとも思っていたので、30歳までは、もう一度ゴルフの世界で挑戦しようと決意したんです。この選択は間違っていなかったです」と、上村の大きな笑顔が見られた。