プレ予選から、難関をクリアしてきた大塚。最終プロテストを278ストローク、6アンダーの3位タイで合格をきめた。初受験のプロテストだったが「この最終プロテストも、普通にやれば通るな」と、思っていた。
自信の理由はある。初日、二日目と強風の中で苦しんだ展開ではあったが、二日間ともアンダーパーでスコアをまとめられた。流れも良かった。プロテストは夢に描いていた姿だった。 「ジュニア時代から松山プロ、小平プロ、薗田プロといった先輩や後輩が回りにいて、いつか同じフィールドで戦うんだと思っていました。だから、今回の合格はひとつの通過点です。次の目標は、日本のゴルフツアーで実力をしっかりとつけて、世界でもプロとしての活躍ができたら嬉しいです」と語る。
参加を続けているQTでは成績が出せず、もどかしさばかりがつのっていた。今年は、いつか挑戦しようと思っていたPGAプロテストに応募した。プレ予選からの出場となったが「試合勘がつくれるから必要なプロセスだ」と、前向きに捕らえた。 大塚は受け答えもスマート。そして、無駄の無いきれいなスイングを持っている。そして、「普通にプレーする」というシンプルな意識を最後まで貫いた。それは、精神的にも落ち着くことができたし、きちんと成果を出すことができた。プロテスト合格という達成感に、ようやく大塚に、安堵の笑みがこぼれた。次の目標は、レギュラーツアーで戦い続けることだ。これからの活躍に期待したい選手の一人となった。