「今日は前半だけでなく、後半もスコアを伸ばせました。2日間とも前半はスコアを伸ばせても後半にスコアを落とすゴルフが続いていたので嬉しい結果です」
通算イーブンパー・25位タイからスタートした長澤奨、19歳。第3ラウンドは前半3バーディー、後半4バーディー・2ボギーの66にスコアをまとめ、通算5アンダー・6位タイに浮上した。
ゴルフ好きの父・廣道からゴルフの手ほどきを受け始めたのが3歳の時だった。兄・稔はツアープロして今週はフジサンケイ・クラシックに出場している「ゴルフ一家」だ。
16歳の時には並み居るプロを退けて山梨オープンを制し、14年から2年連続で山梨県アマチュアゴルフ選手権覇者に輝いた実績を持つ。ベストスコアはパブリック選手権予選会でマークした62。爆発力も秘めている。
身長180センチ、体重90キロ。恵まれた体格を生かしたドライバーショットが武器にように思えるが、「ドライバーよりもピッチングウェッジが得意クラブなのです。今日はピッチングウェッジが切れまくってくれて、バーディーを量産できました」と長澤は白い歯を見せた。
ゴルフキャップを頭に乗せただけのような姿が、どこか愛らしいが、プレー自体は豪華さと力強さを備える。「プロゴルファーになって兄と優勝争いをするのが夢の一つです。もちろん、僕が勝つようにします(笑)」。屈託ない笑顔は、まだ10代の若者そのものだ。第4ラウンドでベストスコア更新となれば、トップ合格も手にできる。爆発ゴルフを期待したい。