第1ラウンドでは4アンダー・67をマークして首位タイ発進。第2ラウンドで80を叩き66位タイまで急降下。第3ラウンドでは4バーディー・1ボギーの68にスコアをまとめ、通算2オーバー・31位タイに再び浮上し、合格圏内に返り咲いて最終ラウンドを迎える。出入りの激しい3日間を渡名喜翔は、どのようにして幕を閉じるつもりなのだろうか。
「とにかくスタートホールでOBショットを打ったり、トラブルに見舞われたりしてダブルボギーにしてしまう。そんな流れを今日は止められたような気がします。出だしは寄らず入らずのボギースタートでしたが、それ以降はパーセーブが出来たし、7ホール目の2メートルのバーディーパットを沈めたことで調子の波に乗れました。今日は風が微風になったことでプレーしやすかったです」
最終プロテストの受験4、5回目は一打及ばずの苦汁を舐めた。過去7回の受験で人並み以上の経験は積んだ。
「さすがに8回目ですから、今回で決めます。とにかく明日はスタートホールを無難に切り抜けさえすれば、結果はついてくると信じています」
渡名喜は、自分に言い聞かせるように力強く言い切った。「大波」スコアではなく、「合格」という波に絶対乗るしかない。