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トーナメントプレーヤー

<3R>スイング改造で8度目の正直に挑む内海

2016年09月01日
うちうみ

 第3ラウンドは曇天ながら前日とは違って雨滴は落ちず、風は2・2m/sに収まった。グリーンはローラーが掛けられ、コースコンディションは高まった。


 通算7オーバー・94位タイと大きく出遅れて第3ラウンドはアウトコーススタートではなく、「裏街道」とも言われるインコース午前8時20分の第6組スタートとなった内海道生。第2ラウンドでは強風の影響をもろに受けてしまったショットが池に入ったり、ロストボールになったりの悲運もあって76の大叩き。「風に対応し切れないまま終わってしまいました」と内海。


 サッカー選手として活躍し、大学へ進学したがケガを負ってドロップアウト。父親がゴルフを嗜んでいたことから気分転換にゴルフ練習場へ一緒に出掛けた。5番アイアンでボールを打ち始め、2週間後にはコースデビュー。「パワーだけのスライスボールでしたが、97のスコアでした」。それ以後、ゴルフを本格的に始めた。21歳のことだった。プロコーチのレッスンを受けに東京・杉並区のハイランドセンターへ足を運び、菅田昌孝氏からスイングの手ほどきを受けた。


 今回で8回目のプロテスト受験となったが、これまでとは違って自信を持って臨んでいる。今年2月、菅田氏の師匠にあたる内藤雄士ツアープロコーチから直接指導を受け、フェードボールからドローボールに持ち球を変えた。ドライバーは45・5インチから46インチの長尺にリシャフト。軽く振っても飛距離が出るようになり、2打目の景色が変わった。「練習場連盟の講習会で内藤コーチのお話を伺い、スイングデータを取ってスイング改造に踏み切りました。ようやく自分のモノになって来た感があります」


 第3ラウンドは風が弱まったこともあって、自分のスイングができての67をマーク。通算3オーバー・37位タイに急浮上し、合格圏内に入った。 「勝負ができる明日を迎えられて嬉しいです」と内海は、受験8回目で悲願を成就させる顔に変わっていた。