初日、2日目と、スタートホールをバーディで好発進している平松学(30・津カントリー倶楽部)。「出だしがバーディだと、その後のプレーを焦らずにいける気がします。この二日間は、全体的にいい流れが出来ているんだと思います」と、落ち着いた様子。後半はショットもパットも冴えたが、かなり運にも助けられた。狙っていたパッティングのラインがはずれた時も、違うラインにのってカップインした。遅い時間のスタートだと、コースコンディションにも、違いが出てくる。イメージどおりにいかないことも多くなるが、平松は冷静に、この状況を受け入れるように見えた。
津カントリー倶楽部でお世話になって16年になる。7回目のプロテスト受験。最終プロテストは3回目の出場だが、全てが経験と受け止める。「あせらないことが大事。攻めたとか守ったとか、結果がでてから思うこと。いつも通りのゴルフを意識しています」と、平松は話す。いつも通りのゴルフとは、プライベートでプレーをするように、ボギーでもダブルボギーでも焦らず、すぐに気持ちを切り替えられること。くよくよしない。今は冷静な気持ちで、残りの36ホールを消化しようと努める。
三重中京大学のゴルフ部時代に出場した日本学生の試合に出場してから、「もっと上手くゴルフがしたい」という気持ちが芽生えた。以降、プロの世界を目指すという強い気持ちを切らさず、津CCで長い年月を過ごしてきた。いいことも辛いこともあるが、自分のゴルフを信じて、今ここまでやっている。30歳という自分の節目もある。「プロゴルファーを目指して、今はやるだけ。プロテストだけに賭けていましたが、最近は中部のオープン競技に参加することで、モチベーションが上がってきました。あと2日、自分のゴルフを信じるだけです」と、平松はまっすぐに前を向いた。