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<プロテスト3R>トップ合格は譲れない!最終日の猛チャージにかける徳永

2017年09月07日
徳永1

第3ラウンド最終組は通算7アンダー首位タイの芦沢宗臣選手(同志社大学卒)、同じく首位タイの松原大輔選手(日本大学卒)、1打差の通算6アンダー・3位タイ永澤翔選手(東北福祉大学卒)、徳永圭太選手(大阪学院大学卒)。永澤選手以外の3選手は関西出身の同期でジュニア時代からの顔見知り。永澤選手とは大学の全国大会で顔を合わせていた。大学を卒業し、ともにツアープロとして生きて行く道を選んだ。最終プロテストでトップ合格を目指し、直接対決になるとは誰が想像しただろう。

 永澤選手が好調なプレーを展開し、芦沢選手が食い下がる。松原選手がスコアを落とす。さらにスコアを落としたのが徳永選手だった。

 スコアを2つ落として迎えた17番パー3ホール。ピンまで184ヤード。風は左からのアゲンスト。強い球でピンを狙った7番アイアンショットは「しっかりダフってしまって…。ボールの行方を見ずともわかる池ポチャショットでした」と徳永選手は苦笑い。痛恨のダブルボギーを叩き、さらにスコアを落としてしまった。

 最終18番448ヤードのパー4ホール。風は止んだ。前のホールで叩いた悔しさを晴らすかのようにドライバーを振り切り、2打目はピンまで165ヤード。9番アイアンを選択し、ピンをデッドに狙ったショットはイメージ通りの弧を描く。「入れ!」と心の中で叫ぶ。ボールはフラッグにぶつかり、ピンに根元にポロリと落下した。

徳永2

「ゴルフ漫画の旗包みで、ショット・イン・イーグル!と思ったのですが、OKパットのバーディーに終わりました。最後のホールのショットでスコアを一つ取り戻せたし、明日につながり好感触、好印象、好イメージが持てました」。徳永選手は細い目をさらに細めて白い歯を見せた。この日は3バーディー・4ボギー・1ダブルボギー75。通算3アンダー・5位。首位の永澤選手は通算10アンダー。その差は7打。

「第1ラウンドで8アンダーをマークした選手がいましたが、明日は僕が9アンダーを出してみせますよ。それぐらいの気持ちで挑みます」

 同期にトップ合格は譲れない。頂点を目指しての猛チャージを最終日に繰り広げる覚悟と感触がある。明日は天候回復の見込みとあって徳永の眼光はさらに強まった。

(PGAオフィシャルライター 伝昌夫)