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<プロテスト3R>最終プロテストに打ち勝ちたい最年長出場の小田

2017年09月07日

 

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 第1ラウンドは70、2アンダー9位タイと好スタートが切れた。しかし、第2ラウンドはスイングが乱れてしまい、パットは決めきれず78(40・39)の大崩れを喫してスコア「貯金」を使い果たし、5打の「借金」を抱え込んでしまった。

 PGA資格認定プロテスト受験は5回目、最終プロテストまで進めたのは3回を数える。今回の受験選手の中で、小田教久選手(こだ・のりひさ)は最年長56歳で挑んでいる。

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「若い選手と一緒に回ると知らず知らずのうちにスイングは速くなってしまう。飛距離で負けまい、飛ばそうとしていたのでしょうね」と大叩きの原因を分析し、第3ラウンドに臨んだという。

 昨16年7月11日に受けた腎臓がん摘出手術は成功し、40日後には担当医に内緒で強引にコースラウンドを行った。「新設コースのグランドオープンだったので、どうしても回りたかったからです」。ガン宣告を受け、手術に踏み切った。手術の成功の暁には「グランドオープンでのラウンドをしてみせる」。その夢を見ていたのだ。

 夢実現から3カ月の11月から、次の夢に向かって一歩を踏み出す。最終プロテスト合格だ。夢の舞台に立ち、第2ラウンドを終了して5オーバー・37位タイ。第3ラウンドは前半1、9番ホールでバーディーを奪い、スコアを2つ伸ばせたものの、後半は4ボギーに終わり、74でフィニッシュ。通算7オーバー・34位タイとなった。

「後半は雨、風が強まり、距離の出ない自分には厳しい状況になってしまいました。心の弱さが出てしまいましたね。明日の最終ラウンドは、自分のゴルフに徹し、スイングが速くならないようにプレーするだけです」と小田選手。ガン克服から一年、今度は最終プロテストに打ち克ってみせる。 

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(PGAオフィシャルライター 伝昌夫)