アウト・インコースともに午前7時30分からのスタート。前夜からの雨は、日が変わっても降り続いた。インコース2組目、午後7時40分にティーオフした芦沢宗臣選手(22歳・田辺CC)は、10番パー4ホールで幸先よくバーディーを奪取した。前半を3バーディー・1ボギーとしてハーフターン。雨は小やみになり、やがて上がった。
「昨日はパットが決まらず、スコア(2アンダー)を伸ばし切れませんでした。今日はショットがさほど良くなかった分、パットが入ってくれました(パット数26)」と芦沢選手は振り返った。
後半は2、3、5番ホールでバーディー奪取し、上り3ホールでもバーディーチャンスに着けたが、すべてショートしてしまった。「グリーンが遅く、芝が伸びた感じで最後の方はタッチが合いませんでした」。
今春、同志社大学を卒業し、練習環境に恵まれていることから京都府の田辺CC練習生となった。ハウスキャディー仕事をしながらツアープロを目指して練習を積み重ね、この最終プロテストを迎えた。
「関西学生ゴルフ選手権で2度2位になったことはあるのですが、優勝したことはありません。(通算7アンダー・首位タイ)この位置にいるので、出来るだけ順位をキープして行きたいです。明日は雨、風が強まる天気予報なので、距離のジャッジが大切になって来ると思いますが、自分のプレーを見失いように努めます」。
来週はJGTOツアーのQT(クォリファイング・トーナメント)が控えている。ゴルフ人生初の頂点に立ち(優勝し)、その自信を胸にQTに挑みたいのが本心だ。