プレ予選を通過し、自身3回目の最終プロテストまで漕ぎ着けた大金高平選手(23歳・宍戸ヒルズCC)は、第1ラウンドで2アンダーをマークし、9位タイと好位置に着けた。
第2ラウンドでもバーディー2つが先行。波に乗り掛けた矢先、5番パー3ホールで試練が待ち受けていた。
「いつもならフォローの風が吹くのに、今日に限って風向きはアゲンストでした。(クラブ選択を誤った)ティーショットがグリーン手前のガードバンカーに尽き刺さり、救済後のショットでバンカーから打ち出せませんでした」と大金選手は、うつむいた。
結局、このホールをダブルボギーとし、前半のスコア貯金は無くなった。緊張の糸が切れたわけではないが、ゲームの流れは悪化して行く。8番ホールから3ホール続けてボギーを叩いてしまう。
しかし、緊張の糸を切らしていない証のように7ホール連続でパーをセーブ。前日のホール難易度ランク1位(4・589ストローク)の18番パー4ホールを迎えた。
「バーディーチャンスは何度あったのですが、昨日とは違って2、3メートルのパットが決まらない。そのフラストレーションを貯め、抱えたまま最終18番ホールを迎えました。それが集約した形でボギーにしてしまいました」。
スコアカード提出所で、椅子に腰かけたまま立ち上がらない。この日の不甲斐ないゴルフを振り返り、頭に上った血が下がるのを待っている姿があった。第2ラウンドを終えて、146ストローク、2オーバー20位タイでこの日を終えた。
「明日は、パットを立て直し、パーオン2パットを続け、チャンスが来るのを待ちます。好スコアが続出するコースではないので、耐えて耐えてチャンスを待つだけです」。
自分に言い聞かせるように第3ラウンドのゲーム運びを大金選手は明かしてくれた。
後悔は要らない。失敗は取り戻せる。反省から学び、飛躍につなげればいい。受験3度目の正直を実現するために、残り36ホールがある。