インコース第7組スタート時間は午前8時30分。雨雲は、大粒の滴を時どき落とした。生憎の悪天候。雨を含んだラフは重くなる一方だった。
スタートホールから7連続パーセーブをし、17番パー3ホールでのティーショットがピン4メートルに着いた。それをねじ込んでのバーディー奪取。ハーフターン後のアウト1番パー5では2メートルを沈めた。6番パー4ホールでボギーを打ったものの、自身の最終9番パー5ホール(531ヤード)ではツーオンに成功し、2パットでフィッシュ。通算6アンダー・3位タイにジャンプアップしたのは永澤翔選手(22歳・フリー)。
東北福祉大学ゴルフ部の3年生時は東北アマチュア選手権で3位。大学ゴルフ部の名門で腕を磨き、今年から栃木県矢板市のアローエースGCで研修生になった。
「このプロテストには大学ゴルフ部の同期が5人受験しています。すでにツアープロとしてチャレンジトーナメント優勝を果たした松原(大輔)選手やJGTOツアーで戦っている伊藤有志選手には『先を越された』感があるので、少しでも追いつくように頑張るだけです」。
昨年はツアー出場優先順位を決めるQT(クォリファイング・トーナメント)ではサード落ちを喫し、試合出場のチャンスを逸した。「試合感を取り戻すためにも、プロゴルファーとしての資格を得るためにも、この最終プロテストでは上位でプレ-したい。トップ通過が最大目標ですが、気張り過ぎずに残り2日間プレーします」。永澤選手は前半2日間の上出来ゴルフを素直に喜んでいた。